伊藤 悠(作品選定ディレクター) 世界の根源と常に向き合うために

「∴0=1 —真空」栗山 斉

制作年:2008 素材:ガラス、1×10⁻⁵Paの真空 エディション:Unique 作品本体サイズ:直径150mm(球体) フレームサイズ:D200×W200×H20mm

この世において、完全な真空などあり得ない。そこには必ず何らかの分子、原子、素粒子が存在する。つまり、絶対無という概念は現実世界においては成立し得ないのである。したがって、ここでは存在と不在という概念は同じ事象を示すものとなる。さらに、インフレーション宇宙論によれば、ビッグバンを引き起 こしたのは真空のエネルギーだということになっている。つまり、宇宙、或はすべてのもの(存在)は真空(無、不在)から生まれたということになる。ガラスの内部はターボ分子ポンプにより1×10⁻⁵Paの高真空状態になっている。しかし、この中にもまだ僅かな分子が残っている。よって、この空間は無(終わり)とも有(始まり)とも捉えることができる。

作品選定ディレクター

伊藤 悠

1979年生まれ。京都大学法学部卒業、人間・環境学研究科修了。博士課程在籍中。京都造形芸術大学芸術編集研究センター研究員、magical, ARTROOMのマネジメントに立ち上げより関わる。『ART AWARD TOKYO』や『THE ECHO』の運営などにも携わる。

http://www.magical-artroom.com/

アーティスト

栗山 斉

【略歴】

1979年生まれ
現在、東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍

【主な展覧会歴】

主な個展
2008年 「traveler」(遊工房アートスペース、東京)
2007年 「control-a room」(magical, ARTROOM、東京)
2007年 「∴0=1-trace of light」(ギャルリー東京ユマニテ、東京)
2006年 「栗山斉展」(INAXギャラリー2、東京)
主なグループ展
2008年 「NEW BEGINNING-The show must go on!」magical,ARTROOM
2008年 「Oコレクションによる空想美術館−magical museum tour」トーキョーワンダーサイト本郷
2007年 「WORM HOLE episode 10」(magical, ARTROOM、東京)
2007年 「桐生再演13」(旧山治織物工場、群馬)
2007年 「Re-Act」広島市現代美術館
2006年 「取手アートプロジェクト」(旧終末処理場、茨城)
2006年 「文化庁メディア芸術祭」(東京都写真美術館、東京)
アートフェア
2008年 「エマージング・ディレクターズ・アートフェア ウルトラ001」(スパイラルガーデン、東京)
2008年 「Frieze Art Fair」(Regent's Park、UK)
2008年 「101Tokyo Comtemporary Art Fair」(旧錬成中学校、東京)
2008年 「ART@AGNES」(アグネスホテル、東京)
プロジェクト

井野アーティストヴィレッジ(井野ショッピングセンター、茨城)