細井眞子(作品選定ディレクター) 体という小宇宙をめぐる覚え書き

「無題」川上雅史

制作年:2008 素材:紙にペン エディション:Unique 作品本体サイズ:210×240mm フレームサイズ:290×320mm

川上雅史は人体を主要なモチーフに、フォトコラージュの手法を用いた作品を制作し続けてきた。断片化され、再構築された肉体はグロテスクさと同時にユーモアをも主張する。非現実的な変容をテーマとするにもかかわらず生々しい現実感を残すその作品世界は、うちなるイメージを具現化するイメージ把握力の強さ=想像力の強さを 物語るものといえるだろう。白昼夢にも似た既視感でみるものに惹きつける彼の個性は、本ドローイングにおいても独特の軽快さとともに表現されている。

作品選定ディレクター

細井眞子

TARO NASUディレクター。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(美術史学)。大学院在学中に小山登美夫ギャラリーにアルバイトとして勤務したのをきっかけに、三鷹市美術ギャラリーの嘱託(学芸員)を経て現職。
武蔵野美術大学、成蹊大学、京都造形芸術大学非常勤講師。

http://www.taronasugallery.com/

アーティスト

川上雅史

【略歴】

1984年 大阪府に生まれる
2008年 京都市立芸術大学美術学部美術科油画卒業
現在、京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程油画 在籍中

【主な展覧会歴】

2008 「ドキドキ展3」京都市立芸術大学内大ギャラリー、京都
「是が非の絵画」大和プレスビューイングルーム、広島
2007 「ドキドキ展II」京都市立芸術大学内大ギャラリー、京都
2006 「ドキドキ展」京都市立芸術大学内大ギャラリー、京都