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exhibition

是是非非 ZEZEHIHI (be Impartial)

期間:07.14〜26
会場:スパイラルガーデン

画家・木原千春、彫刻家・中野浩二、写真家・平澤賢治の若手異端気鋭3作家による展覧会。


木原千春は作家のテーマとする「Vitalism」=「生命説」とは、生命現象には物理学や化学の法則だけでは説明できない独得の原理、特有の力がある、とする学説だ。木原千春はまさにそれを作品で体現し続けてきた。全身の血を沸騰させ渾身の力でたたきつける色、そして形。ナチュラル・ボーン・アーティストならではの、ロジックを超えた圧倒的迫力をたたえる作品。その様相は、ともすればコンセプトやマーケティングで頭でっかちになりがちな現代のアートシーンにおけるカウンターでもある。

中野浩二は東京造形大学でアカデミックな人体制作を通じて塑像、木彫 等の彫刻の基礎技法を学ぶ。「対象をみつめ、そこから出発 するものづくり」という単純明快でありながら、奥深いストイックさに惹かれ、大学卒業後は主に木彫による人物彫刻を制作してきた。
2009年の個展以降「人間の形を改めて見つめ直す。」という思いから、これまで培ってきた木彫の技術を捨て、石膏の直付けによる首像作品を発表。
頭がい骨のレプリカをまえにデッサンを繰り返すうちに、「人物像を つくるという以前に、どのような必然性で目の前に物体を発生させるか。そのことが重要なのではないかと気づき。どのように形を残すかということより、形がどのような経緯で表れてくるかを自身の制作の中で問うことは他者と共有できる問いであると考える。」 と中野浩二は語る。制作の中で用いられるアッサンブラージュやコラージュ等の技法は、単に形の構成ではなく徹底して見つめることから出発した対象への イメージをより素早く、より直接的に形にするために用いられ、その対象への愛着は、どことなくユーモラスでありながら、独特の存在感とリアリティーを生み出している。

平澤賢治はサーモグラフィ(物体表面の温度を画像化する装置)での制作をロンドン、東京を拠点に発表し続けている。体温の無い著名人の蝋人形をサーモグラフィーで撮影した、Celebrityのシリーズや、作家の知人を撮影したPortraitsのシリーズは様々な場所で広く発表されており、平澤の写真作品のイメージを既に知っている人々も多いであろう。一見するとそのサーモグラフィの特性から、綺麗で華やかに見える作品群ではあるが、生の証明である体温を科学技術を使い切り取った作品は対極の死を承服し平澤の生命と存在を祝福する生命賛歌が色濃く表現されている。

本3人展のタイトル是是非非とは言わずと知れた、良い事は良いとし、悪い事は悪いとする、という意味の言葉である。彼らの作品には個の中に純粋なる決着した公平性が見て取れる。彼らの作品を流れに囚われず完全なる公平な目で見る事は、アートの本質の一片を知り、感じる機会になるのではないだろうか?



■開催概要■

会期:2015年7月14日(火)〜7月26日(日) 11:00〜20:00 入場無料
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)ACCESS MAP
   〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
   東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3出口すぐ

主催:ロイドワークスギャラリー
会場協力:株式会社ワコールアートセンター

お問合わせ先:03-3812-4712