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「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」開催直前 スペシャル企画

記事掲載日:2018年6月17日(日)より 毎日18時頃更新
  

森下真樹が気鋭のアーティストの振り付けで踊る「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」。
開催を目前に、本公演の見所を「運命」をキーワードに本公演のコンセプトやサイドストーリー、振り付けや音楽などの異なる視点から紐解いていく。

チケット情報はこちら→公式WEBサイト


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音楽監督 海老原光  第一楽章 MIKIKO  第二楽章 森山未來
第三楽章 石川直樹  第四楽章 笠井叡


Music



今西泰彦のソロ・ピアノ
──ベートーヴェン×リスト 音楽史に名を刻む2人の交錯する運命




今まさに《運命》の音楽が降りてきてピアノで初めて音を出したベートーヴェン。
その現場に居合わせたかのような新鮮さと斬新さ。
50人から構成されるオーケストラのために書かれた《運命》を、
ピアノでしかもたった一人で演奏する啓示に取り憑かれたリスト。
その凡人の発想を全否定するかのような狂気と技巧。
ベートーヴェンとリストが交錯する時、今西はピアノになり森下は音となる。




──海老原光


Side Story

ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」がオーケストラのために作曲されたことは有名だが、ハンガリーのピアニスト/作曲家 リストがこの交響曲をソロ・ピアノとして編曲したことはご存知だろうか?極限まで装飾性を切り詰めながら、オーケストラ作品として壮大な音楽世界を描き出したベートーヴェンに対し、リストは作品の根底を覆すソロ・ピアノとしての編曲に挑んだ。大胆な発想、そして狂気にも満ちたこのアプローチで生み出された「リスト編」の「運命」は、その後、著名なピアニストですら躊躇する難解なレパートリーとなった。

今回上演する「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る」では、この「リスト編」の譜面をベースに、ピアニスト 今西泰彦が演奏をする。音楽史に名を刻む2人の偉大な音楽家はこの現代で今西泰彦となり、もうひとつの「運命」を描き出す──。


Music Director



音楽監督 海老原光 インタビュー

本公演で音楽監督を務める海老原光。
これまで国内外の名だたる交響楽団を指揮し、客演を重ねてきた、日本を代表する指揮者の一人である。その音楽への深く真摯な眼差しは、クラシック音楽の秘められた魅力をも照らしだし、クラシックファンのみならず広く支持されている。スパイラルホールという特異な空間を舞台に、音楽と森下真樹を対峙させる。海老原光ならではの楽曲への深い理解と柔軟な感性が、どのようにコンテンポラリーダンスとクラシック音楽の領域の融合へと至ったのか、その経緯を伺った。
(以下、過去の公演に関するインタビュー記事より抜粋)



──音楽以外のものと関わった時に、初めて音楽の意味が見えてくる。
  音楽の生命力が際立ってくる。



──最初にベートーヴェン全楽章を踊ると聞いた時はどう思われましたか?

 森下さんとは本当もう、何も出てこないくらいそのことは話しました(笑)。『運命』という本来踊りのために書かれてはいない曲から何らかのメッセージを受け取って身体表現にする、僕もものすごく興味を持って拝見しました。指揮者は自分では音を出しません。身体の動きと呼吸で演奏家を導くんです。大きな音楽を奏でたければ身体を小さくはしないし、細かい音を出してほしいのに緩慢な動きはしない。だから音楽の動きと指揮の動きとの関係性は、指揮者はきっと誰でも意識していて、僕自身も問題意識があったんです。それが実際に結びつくとどうなるか、僕がフィジカルだと思ってたものをダンサーの方がそう感じるのか感じないのか、無視するのか拾ってくださるのか、予測不可能なことをやってくださるのか、それがすごく楽しみでした。そして期待以上でした。

──今回の4人の振付家からは森下さんの個や人生をイメージした振付が出てきているようです。

 まさしく『運命』は、そしてベートーヴェンは本当にしがみついていないと振り落とされるような音楽。当時のパンク。その時代は綺麗な旋律と美しいハーモニーと、あと宮廷音楽と結びついたものがいわゆるクラシックでした。だけどそこにフランス革命、市民が主役になる時代が来て、その中で彼自身の情動をどう表そうかと思った時に見い出したのがリズムだった。とてつもないリズムの連続。とにかく積み重ねて積み重ねて…。それを振付家の皆さんはどこかで感じて表現していらした。

──コンテンポラリーダンスと一緒に作業することはあまりないことだと思いますが?

 バレエは振付が決まっていて、誰が踊ろうとどこであろうと変わらない。つまり、この音が出たらここに動きが来るみたいな感じで音と動きがすごく密接。でも実際に真樹さんのダンスとMIKIKOさんの振付を観た時にこの人たちはこの音に対してこうじゃなくて、自分たちが持っているストーリーやイメージ、身体の動きの流れがあって、『運命』は奇跡的に一致したくらいな感じなんだと。僕ら音楽家は音楽が一番大事です。逆にこっちはこっちで動きに限定されずに、音に集中することで引っ張ることも、付いていくこともできる。そういう拮抗が生まれるんじゃないのかと思いますね。踊りのために演奏するわけでもなく、演奏のために踊りをするわけでもなく、お互いベストを尽くして同じ時の流れを過ごせばいいと思っています。

インタビュー記事全文はこちらからお読み頂けます。




Choreography



第一楽章振付 MIKIKO

さまざまなアーティストの振付や演出を手がけ、最先端技術と人間ならではの動きを掛け合わせた独自のスタイルに国内外から熱い視線が注がれている 振付演出家 MIKIKO。その振付は、時に言葉以上に雄弁な言語として、観るものの心をつかんで離さない。
本公演では、誰もが知るあの劇的なフレーズではじまる第一楽章を担当する。百戦錬磨の彼女にとって、これまでの振付で最も難易度が高い、と言わしめた「運命」とどのように対峙したのか?また、振付師とダンサーの関係についてなどを伺った。
(以下、過去の公演に関するインタビュー記事より抜粋)



──曲から感じる強烈な力と抑揚を、真樹さん自身の人生のストーリーに乗せられたらと思っています。


──企画を聞いた時の感想は?

真樹さんからとても思いの伝わる丁寧な依頼メールをいただき、ぜひやりたいとお返事しました。他の振付家の方々も尊敬している方々ばかりだし、なにより、私はイレブンプレイ以外のダンサーの方にソロの振付をしたことがないんです。ちょうど私自身も新しいチャレンジがしたいと考えていた時期と重なり、迷いもなくお受けしました。真樹さんはおそらく、『運命』という楽曲を選ばれている時点で相当覚悟していると思うんです。私もその想いに便乗して新たな自分を発見したいという気持ちになりました。誰もが知っている第一楽章を振り付けることはプレッシャーでもあり、真樹さんと同じく私にとっても大きな挑戦なのでドキドキしています。

 
──ソロダンスの振付に挑戦してみて、これまでの振付との違いはありますか?

私の仕事のほとんどは大人数だったり歌の見せ場が決まっていたりと、ルールに則って動きをつくることが多かったので、しっかりと下準備をして振りを決めていました。けれど今回は踊り手と会話しながら一緒にじっくりと作っていく。真樹さんから出てくる動きを広げて振付にしたり、真樹さんの気持ちを言葉にしてもらってそれをもとに振りを作ったりと、二人でキャッチボールをしながらつくっているんです。その様子はまさに、第四楽章を振付ける笠井先生が日頃よくおっしゃっている『振付関係』という言葉にぴったり。20年ダンスのお仕事をしてきて改めて「振付師とダンサーの関係から振付ができるというのはこういうことか」と感じています。とても豊かな製作の時間を過ごせています。


──MIKIKOさんにとって『運命』とは?

全部、ですね。小さな頃から何に対しても「すべてははじめから決まっているんだろうな」という感覚があって、それは諦めとはまた違って覚悟できているというか、自分でも不思議な感覚なんですけど確信に近い何かがあって、それに身をゆだねている生き方をしてきました。先の目標も決めたことがないし、こうなりたいというビジョンも決めないようにしています。だからなにが起こっても「必然な出来事」と思えたり、他人と意見が対立しても「この人はそう考えるのか。自分と同じなわけはないよな」と受け流せるところがあります。自分の人生を客観的に見ながら目一杯楽しませてもらっているというか。だからきっと、自分が前に出て踊るより、人になにかを渡すことが向いているんだろうな。やっぱりダンサーの真樹さんはしっかり自分があって思いきりぶつかってきてくれますから。


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Choreography



第二楽章振付 森山未來

舞台、映画、テレビなど多彩な活動を続けながら、コンテンポラリーダンスの担い手としても先鋭的な活動を繰り広げている森山未來。舞台にあがる立場から、舞台上のダンサーに光を当てる立場へ、自身初となる振付家としての活動も見所のひとつである。
他の楽章とは対照的に、ユニークとも言える振付を施した森山未來に、クリエーションの現場で森下真樹と交わされたコンセプトやイメージソースについて、そして自身にとっての「運命」を語ってもらった。

(以下、過去の公演に関するインタビュー記事より抜粋)



──僕が妄想する「森下真樹」像を彼女自身がデフォルメして、
  さらに楽曲がアンプリファイするという、面白いことが起こっている。



──企画を聞いた時の感想は?

また無謀なことをされるなあ、と。そもそも僕は振付をしたこともないし、振付家を目指しているわけでもない。客観的に考えて、僕にオファーをしようとする人はいないですよ……でもそういうことをやりそうなんですよね、マキバンバン(森下真樹)って。なにをしでかすかわからないという意味では想像の範囲内です(笑)
ただ、僕はいわゆる「振付」をするというのはそもそも苦手。自分で演出をする時も、作品の構成を決めたら、振りは即興になりがちなんです。それでもやってみようと思ったのは、踊るのがマキバンバンだったからかも。2013年の『100万回生きたねこ』で共演した時からの気兼ねない仲ですし、彼女はそこにいるだけで成立する人。そんな人になら僕がどんな振付を渡しても大丈夫かなと思ったんです。


──振付に初挑戦してみていかがですか?

マキバンバンはどんな動きを指示しても、ぜんぶ一生懸命やってくれるのでありがたいです。僕が妄想する「森下真樹」像を彼女自身がデフォルメして、さらに楽曲がそれをアンプリファイ(拡大)するという、面白いことが起こっている。ただ、振付をした、という感覚はないんですよね。そもそも、なにからどこまでが“振付”なのかは人によって考え方が違うでしょうし……。基本的には、マキバンバンとコミュニケーションをとりながらつくっていて、彼女ができることしかやりません。10分間の第二楽章をどんなふうに見せようかという考えもありますが、ぜんぶが僕の想像どおりになると面白くない。マキバンバンが踊るなかで、僕が計算していたうちにはないものが出てきたらいいな、と。観客にとっても、想像もしていなかったのに「あ、なんか繋がったな」という瞬間があればいい。
 

──未來さんにとって『運命』とは?

ネガティブでもポジティブでもなく、ただそこにあるだけの大きなもの。僕は主体的な行動も大事にしたいし、能動的であることによって動くなにかがあると信じている。でも選んだつもりでも、その実、それは選ばれているという矛盾した感覚もありますよね。どうにも抗えないものや、出会うべくして出会っているものもあるなと思います。どちらが正しいわけじゃない。
でも実は、その矛盾は両立していると思うんですよ。例えば、舞台や映画の現場で考えると、一人では完結できない作業をやっている。他のスタッフや役者やダンサーたちのことを受け入れずにその場所にいることは不可能です。一緒に作品をつくる人々のことをどういうふうに受け入れながら、自分のやりたいこともやることが、僕が普段やっていること。だから、自分の主張もしつつ、周りも受け入れるということを同時にやっています。熱帯雨林を歩いている感覚ですよ。周りは木に囲まれていて、草があり、動物がいて、太陽が差し、雨も降る……いろんなものがありすぎて、一人では前に進めない。それぞれについて詳しい人たちの声に耳を傾けないと、生きていけないんです。だから自分の進むべき道は絶対に考えていなければいけないんだけど、いろんな声にも耳を澄ましていなければいけない。
そうやって歩いていれば、自分で選ぼうと誰かに連れてきてもらおうと、反発しようと肯定しようと、いずれはどこかに繋がっていく……それが最終的には「運命」という言葉でくくられちゃうのかもしれません。その時には、悲しくも嬉しくもなく、ただあるがままの気持ちでいられたらいいですね。


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Choreography



第三楽章振付 石川直樹

20代前半で北極点から南極点までを人力で踏破、七大陸最高峰の登頂に成功、その後も世界を歩き、その軌跡を写真に留めている石川直樹。本公演では、その地をスパイラルホールの舞台に移しダンサー 森下真樹と対峙する。
そこでは、未経験のものにも臆することなく歩み寄る持ち前の好奇心と、旅をするなかで培われた鋭敏な観察眼で人間という生物の奥底に宿る身体性を浮かび上がらせている。クリエイションを通して感じた「踊る」という行為、また我々を取り巻く「運命」について伺った。
(以下、過去の公演に関するインタビュー記事より抜粋)


──本当の体験をしないと意味がない。運命を背負うわけなんだから。

──企画を聞いた時の感想は?

僕はまったくもって振付家ではなく一写真家に過ぎませんが、、自分のやれることをやれたらいいなという気持ちでお引き受けしました。振付とは生身の身体を見せるものだと思うのですが、僕には身体の動きを決めていくことはできないので、音楽家ジョン・ケージのチャンス・オペレーション(偶然性の音楽)を参考にいろんな偶然を取り込もうと考えています。


──ダンスの稽古はいかがですか?

初めてのことばかりで楽しいですよ。これまで写真や映像や本はつくったことがあるけれど、身体で作品を形作っていくのはまったくの未経験。もともと演劇や舞踊は好きでよく観ていましたし、身体表現にはずっと関心がありました。稽古で森下さんが踊っているのを見るだけで、僕にとっては驚きですよ。「こんな動きをするんだ」「こういうことを考えてるんだ」というひとつひとつが新鮮で楽しいです。ダンスや舞台そして劇場はいろんな面白いことと出会える場だから、旅や山と一緒だなと思いますよ。


──石川さんは写真家でありアーティストでもあるわけですが、どのようにダンスの振付をおこなっているのでしょう?

実際の振付については、僕のイメージを伝えて森下さんに動いてもらったり、僕がなにかワードを伝えてそれを森下さんに体現してもらったりと、いろいろな動きの産み出し方を試みています。森下さんはすごく前向きな方で、なにか言えばすぐに反応してくれるし、想像とは違うことをしてくれるので面白いんですよね。旅と同じで自分の想像をこえたものに出会うことがなによりも面白いので、まずそこで起こることをすべて受け入れて、そのうえで振付を決めていこうとしています。そもそも僕のスタンスは、写真や映像の場合でも撮りたいものをきっちり撮るというより、偶然写り込んだものを大事にしています。偶然を取り入れていくことが好きだし、そうじゃないと山登りや旅はできませんから。


──石川さんにとって『運命』とは?

与えられるものかな。自分から変えるというよりは、あらかじめ決まっていて向こうからやってくるというイメージがあります。例えば、夏に森下さんと表参道のカフェで話しているうちに富士山に登ることになったのも運命だし、人生に偶然起こることはすべて運命でしょう。日々起こる偶然の連続を受け入れて、それが人生になっていく。だから振付にも偶然を取り入れられたらいいなと思っています。
登山も運命を受け入れないと登れなくて、その日が大嵐なら嵐に対する備えをして、晴れていたらどのタイミングで登るかを決断する。環境に合わせて自分を変化させていかないといけませんから、偶然を受け入れないと旅なんてできないですよ。旅は運命そのものだから、あらゆる種類の出会いを振付に取り入れていきたいです。その場その場で産まれた偶然を重ねて束ねることが、僕に合った作品づくりなんです。


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Choreography



第四楽章振付 笠井叡

日本を代表する舞踏家、土方巽、大野一雄等と親交を深めながら、自身ではシュタイナーの人智学およびオイリュトミーの研究をし、身体と精神の交感する場に沈潜しながら半世紀以上にわたり舞踏を牽引してきた笠井叡。現在も前線で多彩なダンサーと共演、振付の提供をするなど精力的に活動を展開している。
本公演では、MIKIKO、森山未來、石川直樹が描き出した「運命」の最終楽章を担当する。舞踏の最深部に届く犀利な眼差しが捉える、森下真樹、そして「運命」について伺った。
(以下、過去の公演に関するインタビュー記事より抜粋)


──ただ明るいままでは終わらない。昇りつめるような明るさの先には、神々の悦びや苦悶があるような気がする。

──企画を聞いた時の感想は?

ぜひ参加したいと思いました。というのも、昨年に真樹さんが『運命』の振付・演出をされてとても評判が良かったと耳にしていたんです。それが今度の企画では「自分で踊るんです」と振付の依頼をいただきました。すでに一度『運命』という楽曲に向き合った真樹さんだからこそできる表現があるのでは、という面白さを感じましたね。
振付家が4人いるのも魅力的でした。全楽章をひとりで振り付けるのは大変ですから(笑)。それに、真樹さんから第四楽章の振付を依頼された時、第一〜三楽章までいろんな方が振り付けてきた流れを引き継ぐ最後のパート(第四楽章)を担当できるのはやりがいがあるなと思いました。全力で取り組みたい。


──以前にもベートーヴェンの楽曲で振り付けされましたね。


2013年に麿赤兒さんたちと『第九』を踊りました。実は僕、ベートーヴェンが一番好きな作曲家なんですよ。彼は作曲家の中で破格の存在であり、楽聖であり、神様のような人。しかも、今の時代で例えると、プリンスやミック・ジャガーのような超前衛的なロックミュージシャンだったんです。やりたいことをやる唯我独尊さを持ち、当時の宮廷秩序を崩した。作曲も即興だと言われていて、『ピアノソナタ32番』の最後なんてまるでラップですよ。この『運命』はものすごく自由に作っていると感じます。
何にもとらわれないベートーヴェンのように、真樹さんも今回の企画でやりたいようにやっていますね。自由かつエネルギッシュに取り組んでいる真樹さんにはベートーヴェンの楽曲が合っていると思います。僕も、音楽的な要素の強い真樹さんの身体に振り付けることを楽しんでいますよ。


──笠井さんにとって『運命』とは?

運命とは、人間の手ではどうしようもないもの。運命の力というのは良い場合もあるしネガティブな影響もあるけれど、僕たちはただ従わざるを得ない、大きな存在です。恋人も結婚もそもそも日本で産まれたのすらすべて運命で、自分でやったことなんかひとつもないですよ。結局人間は運命に従って生きているんでしょうね。諦めているわけではなく、すべてを引き受けていくしかないんです。