右手でまわせ

『鳥を探しに』『独楽園』

2010.02.01

大分放置してしまいましたが、今日から2月という事で心を入れ替えて、なるべく更新頻度を上げて行きますので、引き続き宜しくお願い致します。

今日は、最近買った本2冊をご紹介(音楽の話、久しくしてないですね・・・)。

詩人 / 文芸評論家 / 小説家で、多摩美術大学の教授も務める平出隆さんの久しぶりの新刊『鳥を探しに』と、蒲原有明と共に象徴派と称され、明治詩壇の一時代を築いた薄田泣菫の、文庫化された随筆集『独楽園』。

『鳥を探しに』は、氏の2001年発表の『猫の客』以来、2作目の小説作品。『独楽園』は、詩壇を去り随筆家として『茶話』や『艸木虫魚』といった優れた作品を残していた晩年の泣菫が、透徹した視線で自然を見つめ、その心境を静的な筆致で吐露した繊細で美しい随筆集です。

平出隆さんの作品は新刊が出ると必ず買って読んでいるのですが、この『鳥を探しに』は、約2年半振りに満を持して発表された約1500枚に及ぶ長編。その美麗な装丁の本を、休みの日にぼーっとした頭でふらっと入った往来堂書店(良い本屋さんです)で見つけた瞬間、一気に目が覚め、直ぐさま手に取りレジに運んでしまいました。今から読むのが楽しみ。装丁の美しさ、という点では『独楽園』も同じく。そしてどちらも何気ない瞬間を捉え、それをたおやかな筆致で浮かび上がらせる事に長けた、優れた書き手の作品だと思います。

僕は本を4〜5冊同時に読み進めるので、ただでさえ家には本が溢れているのですが、近所には前回のブログで紹介したBOUSINGOT(最近マスターは、"知の所有のフェティシスト"と称されているらしい)や前記の往来堂といった良い本を扱っている店が多いので、仕事帰りや休みの日についつい誘惑に駆られ買って帰ってしまいます。枕元には正岡子規の別号、"獺祭書屋主人"(かわうその獲った魚を巣に並べる習性の如く、書物を並べ散らかすという意)宛らに読みかけの本が積み上がっていくばかり。恐るべし、不忍ブックストリート・・・。

さて、次はそろそろ音楽ネタで行きたいと思います。

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1.平出隆 『鳥を探しに』双葉社
2.薄田泣菫 『独楽園』ウェッジ文庫


テキスト:SPIRAL RECORDS 山上周平


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