スパイラルは、2019年5月1日(水・祝)ー3日(金・祝)までの期間、スイス人振付家、ダンサーの ジル・ジョバンによる、最新作『VR_I』を日本で初公開しました。
2008年、人と情報との関係性を描くダンス作品『Text to Speech』で、スパイラル(東京)とYCAM(山口)で好評を博した、ジル・ジョバン。身体への深い考察や高度なダンス技術によって、世界的に高い評価を得る振付家の一人です。
この度、ニューヨーク、ソウル、上海など世界12カ国ツアー開催中の、新しいテクノロジーを活用した最新作『VR_I』を携え、再来日。観客/ダンサー、見る/見られるの関係が揺さぶられる、未知なる没入体験をお愉しみいただきました。
■ VR_Iについて
『VR_I』は、モーションキャプチャ技術を専門とする非営利団体、アルタニム(Artanim)と共同して制作されました。ヘッドセットを装着し、コンピュータを背負った観客5名が同時に、ダンサーが現れる仮想空間に没入することができます。観客は、8m×5mの空間を自由に動き、観客同士で身体を通したコミュニケーションを取ることもできます。本作品は、2017年にカナダのモントリオールで開催されたヌーボー・シネマ・フェスティバルで、新しいプラットフォームの最も革新的な作品に贈られるイノベーション大賞および観客賞を受賞するなど高い評価を得ています。
※モーションキャプチャ技術…現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術
VR_I CREDITS
Choregraphy : Gilles Jobin
Dance : Susana Panadés Diaz, Victoria Chiu, Diya Naidu, Gilles Jobin, Tidiani N’Diaye
VR Platform & Immersive Technology : Artanim
Costumes & Virtual Set : Jean-Paul Lespagnard
3D music and sound design : Carla Scaletti / Symbolic Sound
Production Director : Camilo De Martino
3D Scans & Motion Capture : Artanim
3D Artist : Tristan Siodlak
3D Editor : Camilo De Martino
Technical Artist : Rémy Maetz
Assistant to the Choreographer : Susana Panadés Diaz
Technical Director : Hugo Cahn
Technicians on Tour : Hugo Cahn, Camilo De Martino/ Tristan Siodlak
Administration & Accounting : Gonzague Bochud
Communication & PR : Sophie Sallin
Production : Cie Gilles Jobin, Geneva – Switzerland
Coproduction : Arsenic
With the support of :
City of Geneva,Canton of Geneva,Pro Helvetia – Swiss Arts Council,Loterie Romande,Fondation Meyrinoise du Casino,Fonds mécénat SIG
Specific support credit for Tokyo date : TBC
■ VR_I体験の様子
■ Talk Event
鑑賞者が踊る?テクノロジーで拡張するダンスの「今」
コンテンポラリーダンスを社会現象の発露として捉え、テクノロジーやコミュニケーション手法なども取り入れながら、「演者は踊る、鑑賞者は見る」といった既成の概念を飛び越え、世界の舞台に果敢に挑むスイスと日本の振付家の刺激的なクロストークを開催しました。彼らのクリエイションの源泉をたどりながらダンスの最先端に迫りました。
日時 : 2019年5月1日(水・祝)18:00-19:00
会場 : スパイラルガーデン(スパイラル1F)
登壇者 : ジル・ジョバン、MIKIKO(演出振付家)
モデレーター : 金澤韻(現代美術キュレーター)
■ 関連展示
会期中、会場では3D 映像『Womb』を上映しました。
『Womb』は没入型の3D 映像です。3Dテクノロジー向けに設計され、考案されています。世界のボリュームを発見するために、3名のキャラクターが子宮から現れます。人生が展開していくように常に前進して、彼らは1つのステージから次のステージへと連続したロングショットの中を進みます。
Sylvie Fleuryが創作した光のセットと、国際的に高く評価されているロックバンド、The Young GodsのリーダーであるFranz Treichlerの空間構成は、空間に異例の対話を生み出すために、Jean-Paul Lespagnardの衣装とGilles Jobinの振付の複雑なテクスチャーを組み合わせます。出演者と舞台装置、立体視と振付、視覚芸術と音楽は、鑑賞者のために強化された立体視体験に結びついています。
Womb Credits
Director Gilles Jobin
Music Franz Treichler
Stage set Sylvie Fleury
Costumes Jean-Paul Lespagnard
Director of Photography Patrick Tresch
Choreography Gilles Jobin
Danse
Susana Panadés Diaz
Gilles Jobin
Martin Roehrich
Assistant director Camilo De Martino
Production Compagnie Gilles Jobin
Official Site
http://www.womb.space/credits/
Womb CREDITS
ディレクター Gilles Jobin
音楽 Franz Treichler
ステージ Sylvie Fleury
衣装 Jean-Paul Lespagnard
撮影監督 Patrick Tresch
振付 Gilles Jobin
出演 Susana Panadés Diaz, Gilles Jobin, Martin Roehrich
アシスタントディレクター Camilo De Martino
制作 Compagnie Gilles Jobin
クレジット詳細はこちら
http://www.womb.space/credits/
■ 開催概要
VR_I
CIE GILLES JOBIN & ARTANIM PRESENT
A CONTEMPORARY DANCE PIECE IN IMMERSIVE VIRTUAL REALITY
日時 2019 年5 月1日(水・祝)12:20—17:40
5月2日(木・祝)11:20—18:20
5 月3日(金・祝)11:20—18:20
※︎各回 説明10分+体験15分
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山 5-6-23
チケット 前売1,000円(税込)
お問い合わせ 03-3498-1171(スパイラル代表)
共催 スイス大使館、株式会社ワコールアートセンター
企画制作 スパイラル
グラフィックデザイン 前島淳也
■ 体験スケジュール・チケットについて
○5月1日(水・祝)
12:20〜/12:40〜/13:00〜/13:20〜/13:40〜/14:00〜/14:40〜/15:00〜/15:20〜/15:40〜/16:00〜/16:20〜
○5月2日(木・祝)
11:20〜/11:40〜/12:00〜/12:20〜/12:40〜/13:00〜/13:40〜/14:00〜/14:20〜/14:40〜/15:00〜/15:20〜/16:00〜/16:20〜/16:40〜/17:00〜/17:20〜/17:40〜/18:00〜
○5月3日(金・祝)
11:20〜/11:40〜/12:00〜/12:20〜/12:40〜/13:00〜/13:40〜/14:00〜/14:20〜/14:40〜/15:00〜/15:20〜/16:00〜/16:20〜/16:40〜/17:00〜/17:20〜/17:40〜/18:00〜
【ご確認ください】
・ご体験は8歳以上の方に限ります。
・車椅子の方でもご体験いただけます。チケット購入後、事前に03-3498-1171までご連絡ください。
・妊娠中の方、心臓の弱い方、重い病気 にかかっている方、乗り物に酔いやすい方、飲酒された方、体調がすぐれない方はご遠慮ください。
・開始時刻5分前にはお越しください。
・チケットご購入後の日時変更、払い戻しは受け付けません。
・チケットご購入者は、アートフェスティバルSICF20 (www.sicf.jp)に無料でご入場いただけます。