スパイラルが主催する公募型アートフェスティバル「SICF*」の出展作家を中心に、ご紹介するシリーズ「SPIRAL Creators File」。
今回は、SICF25出展アーティストの加藤千歳をご紹介いたします。加藤の作品は、主にインクと筆を使って描きます。モチーフの要素を削ぎ落とし、形の面白さや表情を探って作品にしています。繊細で緊張感のある筆跡でありながら、余白を残し、空間に馴染みやすく飾りたくなるような作品性が魅力です。
会場では、小説や詩の中の気になる一文や一語を切り取り、空想を膨らませながら制作した「Imaginary」シリーズの作品と、モチーフが幾何形態になる手前の心地の良い形を描き出した「STILL LIFE」シリーズの作品をご紹介いたします。
加藤千歳の大阪での初めての展示を、是非ご覧ください。
*SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)は、スパイラルが主催する若手作家の発掘・育成・支援を目的とした公募展形式のアートフェスティバルです。
私の作品は、余白や空気感を大切にしていて、空間に飾られることを意識して描いています。今回は身近なモチーフの作品を多く展示いたします。見慣れたものから生まれる新しい形から新鮮な発見を楽しんでいただけたらと思います。
加藤千歳