2019年より長野県伊那谷に移住し、作陶・作画を行う五月女 寛。
今回のテーマは「主人公」。
定番の小さな花器や壺、墨象画をご紹介いたします。
また、昨年長野で行われた個展で披露されたインスタレーションを再現。空間を使用した表現もお愉しみいただけます。
ぜひ、ご高覧くださいませ。
(以下、作家からのメッセージ)
今回のテーマは禅語「主人公」。
一般的に「主役」といった意味で使われる言葉ですが、禅語では「自分のなかにいる本当の自分」という意味です。
自分の心に沿って素直に生きてゆく先には、大いなる豊かさがあります。
外に何かを求めるのではなく、すべての答えは自己の内なる宇宙に存在するのです。
私にとって、陶器をつくること、絵を描くこと、花を生けることは「主人公」であることに他なりません。
それは心穏やかな至福の時間なのです。
私の作品を通じて、少しでも、ひとり一人の「主人公」を生きるお手伝いができるのならこの上ない喜びです。
五月女 寛