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spiral market selection vol.443「Black&White...?」

2020.7.17-8.13
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白と黒。
一見記号的な展示風景の中に見えるのは、
日々積み重ねられた手しごとによる造形の美しさ、
そして作家それぞれが
素材と向き合い生まれた無二の色彩。

日本の工芸作家が創り出す多様な白と黒の作品が、
盛夏の衣食住に新しい風を運びます。

本展では、会期を前後期に分け、計18名の作家をご紹介します。

■前期参加作家(7.17-30)
阿南維也(磁器)
伊藤敦子(金工)
井上剛(ガラス)
katakata(染)
鈴木絵里加(陶器)
鈴木努(木工)
武井春香(布)
森岡希世子(磁器)
鷲塚貴紀(ガラス)

■後期参加作家(7.31-8.13)
秋谷茂郎(陶器)
井上枝利奈(ガラス)
五月女寛(陶器)
スエトシヒロ(磁器)
鈴木仁子(磁器)
辻有希(木工)
藤居奈菜江(陶器)
村上伊万里(布)
森田千晶(和紙)

■キービジュアル
阿部寛文
※店内ディスプレイにてドローイングを展示しております。詳しくはこちら

■ 開催概要

spiralmarketselection vol.443
"Black&White…?”
前期:2020.7.17(fri)-7.30(thu) 
後期:2020.7.31(fri)-8.13(thu) 
営業時間:11:00-20:00 
※8.1(sat)より、19:00までの営業となります。詳しくはこちら
会場:Spiral Market(Spiral 2F)
お問い合わせ:03-3498-5792 

※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。
 店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
 

■ 作家紹介

【後期作家】

秋谷茂郎
1970 年 埼玉県に生まれる
1991 年 高崎芸術短期大学専攻科陶芸修了
    中山穰氏に師事
1997 年 埼玉県三郷市にて独立
2000 年 朝日現代クラフト展入選
2002 年、2008 年 日本クラフト展入選
2011 年、2016 年、2017 年 東日本伝統工芸展入選
柔らかく伸びやかなフォルムと手触りの良さを大切に、
暮らしの中で使い続けていただけるうつわを作っています。

代表的な粉引きのうつわとともに、あまり制作されないという黒の作品もご紹介します。

<本展に寄せて>
白の粉引は、下地の赤土に白土を掛けることで出来る濃淡の表情に。
黒彩は、永く愛用されてツヤの増した民具のような柔らかな肌を。
焼き上がれば硬質な焼き物ですが、伸びやかなフォルムと瑞々しい肌のうつわを暮らしの中に。
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井上枝利奈
1998 年 東京国際ガラス学院卒業
2006 年 硝子企画舎の活動をはじめる
     深川. 佐賀町に工房設立
2012 年 錦糸町へ工房移転
ギャラリースペース プリズムプラス を併設
現在アトリエシェア7 名のメンバーと夫の井上剛とともに硝子企画舎を運営する

パートドヴェールというキルンワークの技法を用い、モノトーンの新作をご用意いただきました。

<本展に寄せて>
ガラス作品を発表し始めた頃、白や黒をメインに作品を制作していましたが、この数年は「イロ」をテーマにしてきました。

今回の企画展をきっかけに原点に還り、イロを除いた作りたいカタチ、技法を改めて考えながら手を動かしました。
2020、どうぞ新作をご覧ください。
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五月女寛
2005年からギャラリー、クラフトフェア等で作品を発表し、現在に至ります。

従来の枠に囚われない自由な発想のもと、日々土と向き合いながら、素材のもつ可能性を探究しています。
現在、手びねりで一つひとつ時間を掛けて仕上げていく方法を用いながら、家型のオブジェや器、花入れ等を中心に制作しています。
また、数年前から土をキャンバスにした墨象画にも取り組んでおります。

大切に思うことは 『手触り・簡素さ・ぬくもり』です。
めざすものは 『暮らしの傍らで自然に佇む存在』 です。

手びねりで制作した有機的な形や、ひび割れた表面のテクスチャーが特徴の陶器作品を中心に、近年取り組まれている墨象画もご紹介します。

<本展に寄せて>
「白と黒」は私の作品における大切なテーマです。
「白と黒」の織りなすコントラストやグラデーションは「余白」を生みます。
「余白」は人の感覚を解放し、意識をニュートラルにしてくれます。
私の作品が、本展示を通して、より豊かで深みのある暮らしの手助けになれば幸いです。
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スエトシヒロ
福島県生まれ
1995 愛知県立瀬戸窯業学校専攻科修了
伝統工芸・大堀相馬焼窯元にて従事
2018 長野県駒ヶ根市にて築窯・制作

マットな白が美しい磁器作品を、一貫して制作されています。スパイラルマーケットでは約10年振りのご紹介です。

<本展に寄せて>
日々暮らす風景に、白い輪郭として、静かな余白として。
心を留めるほどでもなく在れたら。
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鈴木仁子
「大切」を身にまとうことで
美しい所作へつなげる白磁の装身具

「白」のもつ特別な象徴性と硬く焼き締められた磁土。
一つ一つ手作業でつくり出される白磁の装身具は、
いざ身につけようと思うと試されているような緊張感に包まれます。
そのことをポジティブにとらえ、華奢でありながらも
凛と、しなやかなジュエリーを目指しています。

鋳込技法を使いながら、泥漿が固まりきる前に型を動かし水が動く様子を表現した「みずのうつわ」シリーズ、磁土を素材としたジュエリーをご紹介します。

<本展に寄せて>
「白」の象徴。
はじまり、純潔、善、光 . . .

「白」は緊張感を帯びていてすっと姿勢を正してくれたり、新鮮な空気を運んでくれる「呼び水」的な存在。
私の制作する白磁の作品や装身具もそんな存在になれれば。と制作しています。
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過去のインタビューはこちら
辻有希
1987 年札幌生まれ
大学にて木工を学び始め、卒業後、家具メーカーにて勤務。
現在、札幌を拠点に制作活動を行う。

木素材そのものの色や風合いを活かしつつ、洗練されたグラフィカルなデザインが特徴です。本展では吊り、置き型のモビール2種をご紹介します。

<本展に寄せて>
鉄と柿渋をで染めた黒は、光や見る角度によって別の色にも見えます。
木そのものの色は言うまでもなく魅力的ではありますが、
染めることによって、より木目の表情の奥行きに気づくことができます。

落ち着かない日々が続いていますが、家での時間が少しでも良いものになればいいなと願っています。
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藤居奈菜江
1978 年 滋賀に生まれる
(美術には興味はなく走る事と食べる事が好きだった…)
大垣女子短期大学デザイン美術科彫塑専攻 卒
(色んな職業を転々として、親は心配していたそうです)
2004 年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科
(在学中に安藤雅信氏と出会い、直感で学校を辞めた)
10 月より、多治ギャルリ百草 安藤雅信氏に師事 
2010 年 岐阜県土岐市に独立築窯
「練り込み」技法とペダルロクロを使い、使って楽しい、さわってやさしい気持ちになる器をつくっていきたいです。

様々な土を合わせて制作する練り込みという技法を用いた陶器を制作されています。近年発表されているブラックもご用意いただきました。

<本展に寄せて>
陶芸で使う【土】は沢山の種類があり....
同じ白でも、キメの細かい土や、砂や石が入っていたり、焼成温度によっても色の変化があります。
【土】の違いを見て、触って、感じて頂けると嬉しいです。
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過去のインタビューはこちら
村上伊万里
コサージュ作家。
麻やコットンの布や糸を素材に、
自然の草花をかたどったブローチやアクセサリーを製作。

本展のテーマに合わせ、モノトーンで制作された単色のコサージュ等をご紹介します。造形の表現力や、細やかな技術力を感じられる作品です。

<本展に寄せて>
ニュートラルな白と黒でつくる植物は造形そのものがくっきりと浮かび上がり、
同じモチーフでもそれぞれ違う雰囲気に仕上がりました。
白はシーチング、しろも(共にコットン)、黒は麻(リネン)刺繍糸(コットン)。
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森田千晶
女子美術短期大学造形学科生活デザイン専攻卒業
アクセサリーデザイン会社を経て
小川町和紙体験学習センターにて講座受講後、同センターに勤務
オランダ美術留学
現在、アトリエ線路脇にて創作活動

和紙の素材である「楮」を自ら育て、そのものの美しさで白を表現。また、鉄媒染などを用いて黒を表現されています。

<本展に寄せて>
和紙は、木の皮からできています。
やさしく煮て、じっくり水や天日にさらし
「白」になります。
「黒」は
柿渋と鉱物を合わせてあらわします。
いつもながら
地球の恵みをたくさんお借りしての作品です。

ぜひぜひ
ご覧いただけたらうれしいです。
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