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島崎信+織田憲嗣が選ぶ ハンス・ウェグナーの椅子展

2013.09.27~10.14

■時を超えて愛され続ける、巨匠ハンス・ウェグナー。そのものづくりを紐解く、大規模個展。

デンマークを代表する家具デザイナーの一人、ハンス・ウェグナー(1914~2007年)。生涯に500脚以上の椅子をデザインしたと言われ、世界で50万脚以上が販売されている「Yチェア」や、「椅子の中の椅子」という異名を持つ「ラウンドチェア(通称ザ・チェア)」をはじめ、時代を超えて愛される数々の名作を生み出してきました。
本展では、生前のウェグナーと深い親交をもち、北欧デザイン研究の第一人者としても知られる島崎信氏と、椅子研究家である織田憲嗣氏を監修に迎え、両氏が選んだ60脚以上の椅子を中心に、「使う」「見る」「買う」という3つの側面から、そのものづくりを紐解きます。現在も生産が続けられている定番品に加え、今日では生産されていない椅子、試作のみで生産されなかった椅子などの歴史的価値が高い作品が登場するほか、木材パーツやミニチュア、自邸の模型などの貴重な資料も展示。
見、触れ、実際に座ってその変遷を追うことで、ウェグナーのデザインのルーツや、変化する技術・社会的な状況に対する柔軟な姿勢、また、「暮らす」ことそのものへと注がれた丁寧なまなざしを感じていただくことを企図して、開催しました。

ハンス・ウェグナー(1914~2007年)
1914年、南ユトランド半島トゥナー生まれ。14歳で家具職人の下で修業を
始め、17歳で指物師のマイスターの資格を取得。1936年より美術工芸学校
でデザインを学ぶ。卒業後、アルネ・ヤコブセンの事務所に勤務し、オー
フス市庁舎の家具デザインの設計に携わる。
その後独立し、コペンハーゲン美術工芸学校で教鞭を執りながら、
デンマーク協同組合連合会家具部門のために家具デザインを行った。
1984年にデンマーク女王よりナイトの称号を得る。1995年には生まれ故郷
のトゥナーにウェグナー美術館が開館。生涯で500脚以上の椅子をデザイン
しとた言われる。2007年1月26日92歳で逝去。2014年に生誕100周年を迎える。
■ 開催概要
会期 2013年9月27日(金)〜10月14日(月・祝)11:00〜20:00 会期中無休
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F)
主催 「島崎信+織田憲嗣が選ぶハンス・ウェグナーの椅子展」実行委員会
(株式会社ワコールアートセンター、NPO法人東京・生活デザインミュージアム、北欧家具talo)
監修 島崎信、織田憲嗣
後援 デンマーク大使館、日本インテリア学会、北欧建築・デザイン協会
協賛 カール・ハンセン&サン ジャパン 株式会社デニッシュインテリアス株式会社
REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE AOYAMAスカンジナビアン リビング
協力 武蔵野美術大学 美術館・図書館、リビングデザインセンターOZONE/nordic form
LIXILブックギャラリー
企画制作 スパイラル/株式会社ワコールアートセンター

◆展示の見どころ◆
①「見る」→ウェグナーの研究家であり、北欧インテリアデザインの専門家である島崎信氏・織田憲嗣両氏により60脚以上をセレクトして展示します。
②ウェグナーの定番品に加え、現在では生産されていない椅子、また試作のみで販売されなかった椅子など、歴史的価値の高い椅子も展示します。椅子の木材パーツ、カットモデル、ミニチュア、ウェグナー邸の模型や、ウェグナーのデザインのルーツともいうべき中国明代の椅子など他では見ることのできない貴重な資料も登場します。
③「使う」→現在も生産されている定番品、現行品を中心に、実際に触って、座って、体験していただくことができます。
④「買う」→現在販売されているウェグナーの椅子をはじめ、展覧会カタログやオリジナルグッズの販売を行います。

◆関連イベント◆
急遽決定!
≪島崎信氏+織田憲嗣氏によるトークイベント≫

生前のハンス・ウェグナーとそれぞれに交流を重ねている数少ない日本人である二人が一堂に会し、ウェグナーとそのデザインについて語りました。
日時:9月27日(金)16:00〜18:00
会場:アンクルハット(スパイラル9F)
料金:2,500円
定員:先着40名 

■≪島崎信氏によるギャラリーツアー+トーク≫
日時:①10月3日(木) 18:30~
   ②10月8日(火) 18:30~
会場:ツアー/スパイラルガーデン(スパイラル1F)
   トーク/アンクルハット(スパイラル9F)
料金:1,500円(ドリンク付)
定員:各回 先着15名 

■ 監修者プロフィール
島崎信  武蔵野美術大学名誉教授
東京都出身。東京芸術大学卒業。デンマーク王立芸術アカデミー建築科終了。
デンマーク市インスティチュート・オブ・テクノロジー終了。1977年から
武蔵野美術大学教授を務める。NPO法人東京・生活デザインミュージアム理事長。
国内外でホテル、商業空間、住宅などのインテリアデザインや、プロダクト商品
のデザインに関わる。また、「生活デザイン」の提唱者でもあり、家具や
生活用品に関する展覧会やセミナーを数多く手掛ける。
著書に『椅子の物語』『美しい椅子1.2.3.4.5』など多数。

織田憲嗣  東海大学芸術工学部くらしデザイン学科特任教授
1946年生まれ。大阪芸術大学卒業後、高島屋宣伝部を経てフリーのイラストレーター
に。その頃から名作椅子の収集を始め、現在椅子研究家として世界的に知られる。
東海大学芸術工学部教授。
著書に「日本の家」(福音館書店)、「ハンス・ウェグナーの椅子100」(平凡社)、
「名作椅子大全」(新潮社)など。
◆出品作品紹介、展覧会ゾーニング(予定)◆

<ZONE1> 愛され続けるハンス・ウェグナー
現在も生産、販売され人々に使われ続けるハンス・ウェグナーの椅子の中から島崎・織田両氏がセレクトしたものを実物展示。実際に触れ、座ってその使い心地を体験いただきました。そのほか、現在では生産されていない椅子、試作のみで販売されなかった椅子など資料性の高い椅子も展示しました。

<ZONE2> ハンス・ウェグナーの貴重な資料
ウェグナーの重要なデザインソースであった中国明代の椅子など、歴史的にも価値の高い椅子を展示。ウェグナー邸リビングの模型やカットパーツ、多数のミニチュア、ウェグナーの椅子の笠木を使って作成されたトロフィーなど、バラエティに富んだ展示を展開しました。

<ZONE3> 販売コーナー
展覧会のカタログ、オリジナルグッズ、ウェグナーの関連書籍などに加え、現在も製造が続いているウェグナーの大定番ともいえる椅子をはじめとして、選りすぐりの優れた北欧デザインの椅子や雑貨を展示、販売しました。

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