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『花 方』 〜序章「花の宴」

スパイラル芸能の宴2013
2013.3.3

「道にこころざし 咲き継ぐ花の いろいろなカタチ
  俊英たちの凛として、みずみずしい、
   若木の咲きぶりをながめて覚悟をうかがい、
    伝承文化のゆくえに心を馳せる ー」
                 岩下尚史

ー青山亭へようこそ。
スパイラルホールを青山亭と称し、テレビ出演などでユニーク且つ的確な視点で注目を集めている作家の岩下尚史が青山亭主人となり、日本の伝承芸能の目利きである主人の目にかなった、芸も姿も見目麗しい伝承芸能各界の花方*と共に、芸とトークをお楽しみ頂く「花方」。


次世代を担う継承者たちが集結し、分野の異なる才能が『青山亭』の舞台で、華やかな共演を繰り広げました。初回は「序章」と位置づけ、伝承芸能に慣れ親しんだ方々は元より、初めて芸能に触れる方にも関心を持っていただけるよう、他では出会う事がかなわない貴重なトークもお届けしました。代々続く日本の文化に理解を深める若い世代も増えつつある昨今、さらにその輪を広げるべく、新たなパフォーミングアーツシリーズとしてスタートしました。


*花方とは 人気があり華やかなこと、人。現在では「花形」と表記していますが、以前は「花方」と記していました。

 

■『花 方』 〜序章「花の宴」 プログラム 
  [花と浄瑠璃] 『花の段』 奥平清祥、都了中 三味線:都勝中
  [浄瑠璃と舞踊] 『道成寺』 都了中、尾上菊之丞 三味線:都勝中 笛:福原友裕
  [トークセッション] 尾上菊之丞、都了中、奥平清祥、岩下尚史 進行:八嶋智人

[花と浄瑠璃] 『花の段』花:奥平清祥 浄瑠璃:都了中
[浄瑠璃と舞踊] 『道成寺』舞踊:尾上菊之丞 浄瑠璃:都了中
[トークセッション] 岩下尚史、奥平清祥、都了中、尾上菊之丞 進行:八嶋智人
■ プロフィール
岩下尚史(いわした ひさふみ) 作家
新橋演舞場株式会社在職中、企画室長として、劇場創設の母体である新橋花柳界主催「東をどり」の制作に携わる。2007年処女作『芸者論:神々に扮することを忘れた日本人』で新人としては異例の第20回和辻哲郎文化賞を受賞。これを機に、本格的な作家としての活動を開始。文学、美術、芸能、演劇、花街、きものなど、日本人の古典的な暮らしについて分かりやすく解説することができる稀有な存在として講演会のみならず、テレビ番組の出演など様々な場で活躍をしている。
尾上菊之丞(おのえ きくのじょう) 尾上流 四代家元
1976 年東京都生まれ。尾上墨雪(尾上流三代家元・二代尾上菊之丞)の長男として生まれる。1981年「松の緑」で初舞台(5歳)。1990年に尾上青楓の名を許され、日本舞踊家として本格的に活動を開始。2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。自身主宰のリサイタルをはじめとして、(公社)日本舞踊協会公演、国立劇場公演など出演多数。更には歌舞伎俳優や能楽師、その他幅広いジャンルのアーティストとのコラボレーションなどにも積極的に挑戦している。また、振付師としても、「NINAGAWA十二夜」をはじめとする歌舞伎公演、宝塚歌劇団、万博の振付、花街舞踊「東をどり」「鴨川をどり」の振付・演出も手掛けている。舞踊批評家協会新人賞(2010)、花柳壽應賞新人賞(2012)を受賞。
都 了中(みやこ りょうちゅう)  一中節(いっちゅうぶし) 都派 家元後継
1980年東京都生まれ。幼少の頃より、日本の伝統音楽である一中節を、 父及び先代都一中師について稽古を始める。 1997年都了中の名を許される。 2002年福井県武生国際音楽祭に招待をされる。 2006年9月~2007年3月ACC(Asian Cultural Council)の フェローシッププログラムにてニューヨークに滞在、 6ヶ月間研修を行う。2007年東邦音楽大学エクステンションセンターにて「浄瑠璃基礎講座」を受け持つ。2009年六本木武原舞台にて「第一回都了中の会」を主催。2011年同武原舞台にて「第二回都了中の会」を主催。 現在演奏会、舞踊会に於いての演奏、ラジオ出演、浄瑠璃指導、その他 スタジオジブリ映画「千と千尋の神隠し」イメージアルバム(CD)に 歌で参加など幅広い活動を精力的に行っている。1stアルバム「RYOCHU」発売中。
奥平清祥(おくだいら せいしょう) 石草流(せきそうりゅう) 家元後継
1978年東京都生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。幼少より慣れ親しんだいけばなの道に進み、平成16年よりホテルオークラ東京での館内装花を担当。同時に、博報堂生活総合研究所でのフリープランナーを経て、現在はLVMHグループでハイエンド・マーケティングの戦略立案に関わる。ホテルオークラを飾るために立ち上げられた石草流いけばなでは、国内外のお客様やVIPをおもてなしする精神とかたちを学び、家元を就任した母の助手と新人の育成にあたる。和洋混合のスタイルとリズムになった現代の生活やビジネスに、自然やアートでいかに潤いと彩りを取り入れられるかを研究・提案。分野を横断連携して、日本文化の継承と次世代への訴求を図る活動・ネットワーク形成に努めている。
八嶋智人(やしま のりと) 俳優
1970年奈良県生まれ。1990年に劇団カムカムミニキーナを松村武らと旗揚げ。以降、主要メンバーとして活躍。野田秀樹、三谷幸喜、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、長塚圭史等の演出作品でも舞台俳優として活躍。個性的で親しみやすいキャラクターで人気を集め、多くのテレビドラマ、映画、CM、バラエティ番組への出演で好評を博している。舞台・TVドラマ・CMだけでなく、司会やナレーションの仕事も多く、2012年度は六本木の森アーツセンターで開催された「大英博物館 古代エジプト」展のオーディオガイドを担当するなど、その活躍の場は多方に広がっている。
■ 開催概要

日時:2013年3月 3日(日) 開演 16:00(15:30開場予定)
会場:スパイラルホール(スパイラル3F)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 ACCESS MAP
チケット:前売 3000円 / 当日 3500円

お問い合わせ先: スパイラル TEL:03-3498-1171
主催:株式会社ワコールアートセンター
企画制作:スパイラル
企画協力:シス・カンパニー
協力:株式会社千總

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