スパイラルは、3月27日(火)~28日(水)を皮切りに、スパイラルの建築における象徴的なスペースである “アトリウム”で、ダンス公演シリーズ「POWER OF ART DANCE SERIES」をスタートします。
■高さ16メートルの吹抜、上階へと続くスロープ—、
槇建築の特徴でもある広々とした空間「アトリウム」で行う
ダンスシリーズ「POWER OF ART DANCE SERIES」。
“アトリウム”は、カフェに隣接し、回廊のようなギャラリーに続いて、高さ16メートルの吹抜けのあるゆったりとした広さが特徴の空間です。そこには、上階のインテリアショップ “スパイラルマーケット”へ続くスロープがあり、散歩をするように気軽にアートに触れて欲しい、というコンセプトを象徴した槇文彦の建築です。
「POWER OF ART DANCE SERIES」は、この空間を舞台に「アート」のジャンルの一つとしての「ダンス」を、年1回のシリーズで紹介することで、より多くの方が気軽にコンテンポラリーダンスにふれることのできる機会を創出していくもの。
また、シリーズ名「POWER OF ART」は、アートの創造性が社会や現代を生きる人々に対して成し得る力(=POWER)を信じ、スパイラルが、2011年3月、東日本大震災の直後に様々なジャンルのアーティストに協力を得て実現した復興応援企画「アートのちから」の考えを継承していくことを表します。
■■ 圧倒的な存在感で観るものを魅了する振付家/ダンサー黒田育世。
本シリーズのVOL.1でご紹介するのは、国内外のフェスティバルで活躍する実力派ダンサーであり、また演出家野田秀樹の舞台での振付や、湊かなえ原作の映画『告白』(中島哲也監督)にも出演する黒田育世。全身の力を振り絞る力強い動きと、その圧倒的な存在感で多くのファンを魅了しています。
本公演では黒田が振付家として尊敬する舞踏家・振付家の笠井叡を迎えます。数々の<ことば>を発しながら踊る、黒田にとって挑戦となるソロ作品。2011年、未曾有の災害の経験を基に、改めて黒田、笠井は自らの源を考え、この国の成り立ちやその長い歴史を振り返りました。それが言葉のひとつひとつになり、黒田が紡ぐ動きとともに昇華されていきます。
タイトル:POWER OF ART DANCE SERIES VOL.1 黒田育世 「うみの音(こえ)が見(み)える日(ひ)」
会期:2012年3月27日(火)~28日(水) 20:00開場/20:30開演
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山5-6-23 http://www.spiral.co.jp/
振付・構成:笠井叡/出演:黒田育世
朗読:尾崎若菜、川上晶子、山口奈緒子/音楽:松本じろ/衣装:荻野緑