「デザインにおけるサステナビリティーとは何か。」世代を超えて長年にわたり愛され続けているデザインを数多く世に送り出しているフィンランドのデザインブランド、アルテック(1935-)とマリメッコ(1951-)が、本物の(正直な)デザインの過去・現在・未来を魅せる展覧会「Be Honest!」を開催します。
20世紀を代表するフィンランドの建築家アルヴァ・アアルトのデザインによるアルテック「Stool 60」は、世界中で愛用され今年で75周年を迎えました。その革新的でありながらシンプルなデザインは、機能主義ファニチャーの原点とされています。
本展では、このStool 60を用いたダイナミックなトリビュート・インスタレーションを、好評を博したミラノ、ニューヨークに続き、スパイラルガーデンに新構成で展開。加えて、坂茂、トム・ディクソン、グルーヴィジョンズ、アルヴァ・グリクセン、ハッリ・コスキネン、真喜志奈美、皆川 明、モノクル、中村哲也、武松幸治、カティヤ・トゥキアイネンといった国内外で活躍するクリエイターが、新たなインスピレーションをもとに制作したオリジナルバージョンのStool 60も展示します。
マリメッコからは、クラシックから新作まで、本展のためにセレクトしたファブリックデザインを展示。ヴオッコ・エスコリン- ヌルメスニエミ、エルヤ・ヒルヴィ、マイヤ・イソラ、クリスティーナ・イソラ、ハッリ・コスキネン、マイヤ・ロウエカリ、ミーナ・アッキジルッカらの作品がスパイラルガーデンの空間に広がり、グッドデザインや時代を超えたタイムレス性の実証といったマリメッコのコンセプトを表現します。世界的に有名な1950-60年代のクラシックデザインが今でも注目されるのと同様、最新のマリメッコデザインもまた50年後でも変わらぬ魅力をもつように創られています。著名作家であれ才能あふれる若手であれ、マリメッコのデザイナーたちはいつの時代も最高レベルでありつづけています。
本展で、次世代につながる「本物の」サステナブルデザインをぜひご体感ください。なお、期間中スパイラルカフェは「アルテックホワイト」ファニチャーと牛のモチーフが印象的なマリメッコデザインで構成された「Milkbar」に変貌し、期間限定メニューも登場しました。
【参加クリエーター 一覧】
アルヴァ・グリクセン
グルーヴィジョンズ
ハッリ・コスキネン
武松幸治
トム・ディクソン(アルテック・スタジオ)
カティア・トゥキアイネン
中村哲也
坂 茂
タイラー・ブリュレ(モノクル)
真喜志奈美
皆川明
主催:Artek、Marimekko、スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
制作:スパイラル
特別協力:ヤマギワ株式会社
協力:株式会社ルック、株式会社スキャンデックス、日本ノボパン株式会社
後援:フィンランドセンター、フィンランド大使館
会場構成:武松幸治+E.P.A.