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lang/baumann「lumps & bumps」

ーラング/バウマン的スパイラルの感じ方ー
2006.09.08~09.24
Photo:Katsuhiro Ichikawa

「lang/baumann」は、Sabina Lang(サビナ・ラング)とDaniel Baumann(ダニエル・バウマン)ふたりのスイス人アーティストによるユニットで、建築と作品がどのように作用しあうのかに着目し、展示空間そのものを作品に変換、鑑賞者を作品の一部に取り込む作品制作を得意としています。本展が日本での初めての展覧会となる彼らは、スパイラルガーデンに3種類のダイナミックな体感型のインスタレーションを設置、スパイラルの1F全体をひとつの作品として展示しました。

この展覧会を、「知性で鑑賞するだけでなく、見て触れて、感覚的に楽しんでほしい」と語るlang/baumannは、東京という町から、伝統的な文化を尊重する環境、コミュニケーションを重んじる風土、大通りの裏に広がる整った町並み、躍動感溢れる人々の行動を、またスパイラルという建物から、合理性や洗練されたデザインを強く印象付けられ、作品を制作しました。既存の建物のみならず都市空間の特徴を最大限に生かす、誰もが楽しめる新しいパブリックアートの構築と、全身で感じることができる展覧会を目指しました。

エスプラナードには、ブロンズ色の硬質なレリーフ約200ピースからなる「perfect #4」を壁面に設置。窓に貼り付けたブロンズ色のシートを通して差し込む柔らかく変色した自然光と、レリーフが放つ輝き、そして照明の人工的な光が交錯し、まるで登山家の言うホワイトアウトならぬ「ブロンズアウト」の空間が広がります。鑑賞者は眩しさで「屋外と屋内」、「自然と人工」などといった既存の境界線を見失い、見る者の固定概念を解きほぐします。

アトリウムには、大洋を思わせる青いバルーン状の作品「comfort #2」を設置。遠くから見れば小波のようにも見える作品は、空気を入れて膨張させることで豊かな表情を生み出しました。鑑賞者が作品に触れ、上に乗ることで、アートが帯びがちな「貴重さ、気取り、脆さ」といった先入観が払拭されます。ギャラリーとカフェは、複雑化した社会のコミュニケーションを「カオティックで秩序だったジグザグ」模様で表現したカーペット状の作品、「beautiful corner #4」を展示しました。

■ 開催概要

主催:株式会社ワコールアートセンター
助成:スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
後援:スイス大使館
協力:株式会社サンゲツ、株式会社中川ケミカル
企画制作:スパイラル

■ プロフィール
lang/baumann
SABINA LANG/1972年ベルン生まれ
DANIEL BAUMANN/1967年サンフランシスコ生まれ
1990 lang/baumannとして活動をスタート

◆主な個展
2006 "hotel everland" 現代美術ギャラリー(ライプチヒ)
2005 "diving platform" マークス・ブロンド(ベルン)
個展/バルセロナ文化局(バルセロナ)
2004 "lobby" 聖ギャレン美術ホール "perfect #2" ステージベルン(ベルン)
2003 個展/ベル・ロバーツ・ギャラリー(ケープタウン)
"beautiful lounge" 222ロングストリート(ケープタウン)
2002 "hotel everland" EXPO.02(イヴェルドン)
"duell" ウルス・マイル・ギャラリー(ルツェルン)
2001 "beautiful entrance #3" スイス・インスティテュート(ニューヨーク)
2000 個展/ホットココアラボ(ロスアンジェルス)
1999 "infomobile" 美術館(ベルン)
1998 個展/CANヌシャテル美術センター
1995 個展/de fabriekアイントホーヘン

◆主なグループ展
2006 "Trial Baloons" Musac, Léon
"space boomerang" スイス・インスティテュート(ニューヨーク)
"5 milliards d'années" パレ・ド・トーキョー(パリ)
2005 "Malereiraeume" ヘルムアウス(ベルン)
"rundlederwelten" マルタン・グリプイス・バウ(ベルリン)
2004 "kamikaze 2089" ポワティエ現代コンフォール(ポワティエ)
2003 "mursollaici" スイス文化センター(パリ)
"lee 3 tau ceti central armory show" ヴィラ・アーソン(ニッツァ)
2002 "surface" 聖ギャレン美術ホール
"cape town festival" 南アフリカ国立ギャラリー(ケープタウン)
"tapetenwechsel" ソロトゥルン美術館(ソロトゥルン)
"unloaded" オベルシャン美術館(オベルシャン)
2001 "transit - eine navigation" 美術クラブ(フライブルグ)
"70ies vs. 80ies" ベリリーヴ美術館(チューリヒ)
2000 "painterly" 現代美術センター(ビリニュス)
"real work" ウェルクレイツ・ビエンナーレ(ウェルクレイツ)
"personal brandscape" ミグロス美術館(チューリヒ)
"blow up" ヴィトラ・デザイン美術館(ベルリン)
1999 "empires without state" スイス・インスティテュート(ニューヨーク)
"aktuelle kunst aus der schweiz" ルートヴィヒ美術館(ブダペスト)
1998 "freie sicht aufs mittelmeer"美術ハウス(チューリヒ)/シルン美術ハウス(フランクフルト)
1997 "nonchalance" ベルリン美術アカデミー(ベルリン)/パスカールセンター(ビエル)

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