スパイラルは、2013年11月18日〜12月4日まで、クロアチアとオーストリアを拠点に活動しているNUMEN / FOR USE [ヌーメン / フォー ユース]のアジア初個展を開催しました。
NUMEN / FOR USEは、インダストリアルデザイングループとして1998年に結成後、空間デザイン、舞台美術やインスタレーションまで、領域を超えた様々な分野で活躍するアーティスト集団です。中でも2004年以降、精力的に活動している舞台美術の分野においては、既成概念を打ち壊すようなセットデザインで世界的に高い評価を得、2011年には“舞台美術のオリンピック”とも呼ばれる国際舞台美術展「プラハ・カドリエンナーレ」で、最優秀ステージデザイン賞、最優秀シアター・テクノロジー賞を受賞しました。舞台美術に取り組む事で生み出されたいくつかの造形は、その枠を超え、アートインスタレーションとして昇華し、世界各地の美術館やギャラリーで展開されています。
本展『TAPE TOKYO』では、彼らの代表作であるビニールテープを幾重にも巻きつけて作られた巨大な
「TAPE INSTALLATION(テープインスタレーション)」をスパイラルのアトリウム展示しました。会期前半は、アーティストと日本での一般公募で集まった数名のアシスタントによって、日ごとに変化しながら創り上げられる作品の制作過程を一週間にわたり公開しました。作品完成後には、来場者はインスタレーションの内部にまで入ることができ、包み込まれるような感覚の中、作品を鑑賞する事ができます。
オープニングレセプションでは、完成したばかりの『TAPE TOKYO』を舞台に、世界で活躍するダンサー、安藤洋子、大植真太郎、柳本雅寛がダンスパフォーマンスを披露、会期中の11月26日には、NUMEN / FOR USEのスヴェン・ヨンケと建築家の谷尻誠のトークイベントを、11月29日には総勢13名のCo.山田うんが『TAPE TOKYO』と華麗に戯れるダンスパフォーマンスを開催しました。
来場者自身がそこで何かを感じ、その“場”や“状況”を皆で共有できるプログラムを開催しました。
公開制作 2013年11月18日(月)-11月24日(日)
作品展示 2013年11月25日(月)-12月4日(水)
開場時間 11:00-20:00
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 ACCESS MAP
東京メトロ表参道駅(B1・B3出口すぐ)
入場料:無料
主催:株式会社ワコールアートセンター
助成:EU・ジャパンフェスト日本委員会
特別協力:東京ドイツ文化センター
協力:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
資材協力:住友スリーエム株式会社
後援:駐日クロアチア共和国大使館
企画制作:スパイラル
■関連プログラム■
▶▶▶ダンスパフォーマンスプログラム 『TAPE+ DANCE』
▶▶トークプログラム
【トークプログラムの様子】11月26日(火)開催
出演:スヴェン・ヨンケ(NUMEN / FOR USE) 、 谷尻誠(SUPPOSE DESIGN OFFICE)