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柚木沙弥郎といきもの版画展

2019.5.20-6.17
柚木沙弥郎 リトグラフシリーズ 「犬」(1984年)

暦のうえでは夏をむかえ、動物や植物にも活気があふれるこの季節、 染色家 柚木沙弥郎さんが1980年から1990年代に手掛けた貴重なリトグラフの中から、動物が描かれた、たのしさとエネルギーがあふれる作品を集めてご紹介いたします。

1967年のヨーロッパ旅行への途次、バルセロナ、カタロニア美術館のロマネスク壁画コレクションで描いた習作ノートより復元彩色を施されたロマネスクシリーズ(1991年)や、花巻市主催「第一回宮沢賢治賞」受賞のきっかけとなった、盛岡光原社での型染作品による「宮沢賢治展」と、画集「宮沢賢治 遠景」出版(用美社 1986年)に際しての作品下絵28点の復元彩色を施した、宮沢賢治 遠景シリーズ(1991年)などの貴重な作品の数々が勢ぞろいいたします。

是非この機会に、ご覧ください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

■ 開催概要

柚木沙弥郎と生き物版画展
会期:2019.5.20(mon) -6.17(mon) 11:00-20:00
会場:MINA-TO(Spiral 1F)

■ プロフィール
柚木沙弥郎
1922年 東京田端生まれ。渋谷区在住。染色家。
1922年 東京田端、洋画家の柚木久太と寿の次男として生まれる。
1940年 旧制松本高校入学
1942年 美術史を学ぶため東京帝国大学(現・東京大学)に入学。
1943年 学徒動員。
1945年 田端の家が焼失したため、父の生家岡山県倉敷市玉島に復員。
1946年 大原美術館に勤務。 そこで芹沢銈介の和紙に大胆な民藝模様を型染めした暦に出会う。      民藝に魅せられ民藝運動のリーダーである柳宗悦の著書を読み、工芸に関心が深まる。
1947年 大学での研究と仕事を捨て、芹沢銈介のもとに弟子入りする。修行の一環として静岡県
     由比町の正雪紺屋に住み込み、型から染めまでの染色の技法を学ぶ。
1948年 初作品「紅型風型染布」を制作。柳宗悦に呈示、日本民藝館の所蔵となる。
1949年 第23回国画会展に出品。以降毎年参加。
1950年 女子美術大学工芸科専任講師に就任。芹沢主宰の染色家集団萌木会に入会。
     家族とともに東京に転居。
1955年 東京 たくみ工芸店画廊で初個展開催。それ以後個展、グループ展を多数開催。
1958年 ブリュッセル万国博覧会(EXPO‘58)で型染型紙が銅賞を獲得。
1972年 女子美術大学教授に就任。
1982年 東京 田中八重洲画廊で個展開催。染色歴の一つの節目としてタピスリー、屏風、
     服地、ドレスなど80点を展示。
1987年 女子美術大学・女子美術短期大学の学長に就任。1991年退官まで務める。
1990年 第一回宮沢賢治賞受賞。
1993年 東京 渋谷区立松濤美術館で「柚木沙弥郎の染色」展開催。
1996年 絵本「魔法のことば」が「子どもの宇宙」国際図書賞を受賞(スイス)。
2002年 熊本 小国町立坂本善三美術館で「柚木沙弥郎展」開催。
2006年 秋田市立千秋美術館で「つくり、たのしく生きる 柚木沙弥郎」を開催。 
2008年 京都 アサヒビール大山崎山荘美術館で「柚木沙弥郎 染の仕事」展を開催。
     岡山県立美術館で「柚木沙弥郎―わきあがる色と形」展を開催。
2012年 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「柚木沙弥郎」展を開催。
2013年 東京 世田谷美術館で「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展を開催。
    (翌年岩手県立美術館でも開催。) 
2014年 フランス・パリ 国立ギメ東洋美術館で「La Danse des formes 柚木沙弥郎」展を開催。
    (翌年 フランス・ニース アジア美術館で巡回)
2017年 広島 泉美術館で「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展を開催。
2018年 東京 日本民藝館特別展「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」展を開催。現在も精力的
     に制作を続けている。

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