日々の暮らしにアートがもたらす、こころが沸き立つような体験。日常に取り入れやすいデイリーアートを提案をしているスパイラルのエントランスでは、松尾郁子による展示『matsuo ikuko 日本画展 「脈絡のない宝物」』を開催いたします。
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今、私のアトリエはダイニングテーブルです。
朝ごはん、昼ごはん、晩ごはん、が並ぶテーブルです。
温かさと、自分だけのスペースがないという少しの不便が同居する場所です。
息子と獲ったザリガニ、リクエストされたウサギリンゴ、一緒に折る折り紙、長年続けてきたお絵かき教室(ワークショップ)で作った課題。
青い花びらで羽化した蝶、敬愛するエンデの物語の登場人物、ハート型のハンモック、勇気の絆創膏、雲上の家と雷粒、ボートに乗る雪山。
生活の中から立ち上がってくるモチーフと想像の断片。
内と外、具体と抽象、自然と人工、日常と非日常、平面と立体、装飾と物質、自分と人、、、対極にあるようなものが混ざり合って繋がっていく世界を見てみたいと思いました。
一枚一枚の絵を卵を孵すように描きました。
それは至福の時間で、また、コロナ禍を経てこの時間を持てることが当たり前ではないことを常に感じました。
フレームも絵の具を置くように色を合わせて一面一面オリジナルで制作しました。
日本画を身近に感じ、気楽なオブジェのようにお部屋に合わせていただけたら嬉しいです。
脈絡のない宝物、並べることで初めて現れる世界。
一緒に楽しんでご高覧いただけますように。
松尾郁子
matsuo ikuko 日本画展「脈絡のない宝物」
会期:2023.5.29(mon) -6.11(sun) 11:00-19:00
会場:Entrance(Spiral 1F)
日時:
6月8日(木)11:00~ 12:00「花のいろしりとり」
水彩絵の具を使って、花の色から色へ「しりとり」をテーマに展開。
アトリエの庭から届いた様々な草花を使い、 色を作り、花のネックレースのようなドローイングが完成します。
次はどこの花へ行こうかな ? まるで蝶々になった気分で楽しめるワークショップです。
6月9日(金)11:00~ 12:00「●to●」
水彩絵の具を使って、●から●へ
次々に生まれるシンプルなルールの中で、一人一人の個性が現れてきます。
参加費:1人 ¥3000・親子ペア ¥4000・子供 2 人目以降1人 ¥1500
持ち物:水彩絵の具を使用するため、汚れてもいい服装またはエプロン
※6月8日のワークショップでは、モチーフの花をブーケにしてお持ち帰りいただけます。
※2歳~10歳未満のお子様は保護者の方と一緒にご参加下さい。
ご予約の際、保護者の方が参加もしくは見学のどちらかをご明記ください。
※2名様以上のご参加の際もお名前を頂戴いたします。
※参加費はワークショップ当日にお支払いいただきます。