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「山崎美弥子展 “HIGHTIDE IN SHELL”−天使の梯子−」

2022.9.14-9.25

昨年2万人以上を動員した「山崎美弥子展 “Night Rainbow”」。本年も2022年9月14日(水)より、東京・青山のスパイラルガーデンにて開催をいたします。“HIGHTIDE IN SHELL(ハイタイド イン シェル)”をテーマに、100点以上の新作作品を披露し、また近年で最大となるサイズの作品も展示予定です。

山崎美弥子が手がける作品の普遍的なテーマである「1000年後の未来の風景」。作家が幼少期に見たという“ひとりとて取り残されることなく、誰もが無条件に受容される、抑えても溢れ出して止まらない涙のようにあたたかい場所(ところ)”を描き続け、観る人すべてを優しく包み込むような世界観が多くの人々を魅了し続けています。

本展のために作家本人が来日し、一夜限りのトークショーなどの特別なイベントも開催予定です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

■ 開催概要

「山崎美弥子展 “HIGHTIDE IN SHELL”−天使の梯子−」

会場:スパイラルガーデン
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
会期:2022年9月14日(水) - 9月25日(日)
開館:11:00-20:00 *9月14日(水)のみ11:00-18:00まで
入場料:無料
主催:山崎美弥子展 “HIGHTIDE IN SHELL−天使の梯子−” 実行委員会
企画協⼒:スパイラル
お問合せ先:03-3498-1171(スパイラル代表)

*混雑時には、ご入場や作品購入にお時間を要する場合がございます。予めご了承ください。
*開催にあたり、スパイラルではお客様およびスタッフの安全と健康に配慮した感染拡大予防対策をとっております。
*開催時の状況により、一部内容を変更する可能性があります。
*営業状況など 詳細はスパイラルウェブをご確認ください。
  https://www.spiral.co.jp/topics/spiral/2

■山崎美弥子によるトークショー

【定員に達したため、受付終了となりました】

作家本人が来日し、一夜限りのトークショーを開催いたします。
お聞き逃しがないよう、心よりご参加をお待ちしております。

*当日は18:30から受付を開始します。会場受付にてお名前をお知らせください。
*お席は先着順でご案内します。

*感染状況等により、中止・延期など開催内容に変更があった場合は、スパイラルwebに掲載いたします。ご来場前に必ずご確認をお願いします。
*定員有り、予約制となります。


会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)

開催日:2022年9月15日(木)
時間:19:00~20:00 *開催時間が変更になる場合があります
参加費:無料

*キャンセルの場合はこちら
https://forms.gle/QznFEWjCqhu5pFxdA

■作家・山崎美弥子からのメッセージ

悲しみが深いからこそ、世界の美しさに気づくこともある。風を愛し、地を愛し、何度でも振り出しに戻ることを厭わない。きよらかさを求め、欺く者のその目の曇りを見抜く人。…そんな人がもしもいたなら、きっと水平線がとびきり似合う。

 わたしのカンバスに、光の梯子(天使の梯子)が現れることがある。波の向こう側や、海のサーフェイスをめがけて、雲間から突き刺す矢のように降りそそぐあの光。船上生活をしていたわたしは、ある日気着くとその風景そのものになっていた。大波に揺られた頬の火照りをなぐさめるため、船を降り、陸に立つ度、小さな島に居場所を見つけ、そんな光たちをカンバスに描いた。

 わたしをその一部としておおらかに取り込んだ光たちは、柔和そのもので、同時に、圧倒的な存在感を放っていた。身体の真ん中の奥の奥まで、わたしを包むように抱きしめて、そのぬくもりにあたためられると、鮮やかな無色になれるシュープリーム。息ができなくなるほどに、わたしを堰き止めていた記憶という化石は、夜を照らす真珠となり、この惑星に生まれた動植物と鉱物が、みんな蛍のように発光する。ジンジンと響くのは、目に映るものと、決して映らないものとのすベてを産み出した何か、何かわからないけれど、時に「神」と呼ばれたりするものに、終わることなく無条件に愛されていること…。それは、くるおしいほどに懐かしい1000年後の未来の風景に似ている。

 遠い詩人を物真似て、貝を耳に巡り逢わせればハイタイド。ちっぽけなわたしたちひとりひとりから、溢れんばかりに湧きあがる潮騒は、聖なる子たちの合唱のよう。満潮のこころ。窓枠のような四角いカンバスの向こう側で、海と空はひとつ色に横たわっていた。…それは、すべてのはじまりの時から。


山崎美弥子 2022

山崎美弥子(Miyako Yamazaki)
アーティスト。1969年 東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。東京を拠点として国内外で作品を発表する。一転し、2004年から太平洋で船上生活を始め、現在は人口わずか7000人のハワイの離島 モロカイで、心理学者の夫と2人の娘と暮らしながら、1000年後の未来の風景をカンバスに描き続けている。


〈出版物〉
「モロカイ島の贈り物」(産業編集センター)、「Heavenly Bright」(ニュースベース)、「Love Speaks」(光琳社)、最新刊に「モロカイ島の日々」(リトルモア)、「ゴールドはパープルを愛してる」(赤々舎)など


〈主な個展・グループ展・活動〉
1999年「Love Speaks」P-HOUSE(恵比寿)、「Love’n pieces」ワタリウム美術館 /オンサンデーズ(青山)
2001年「海と空の結婚パーティー」HIROMI YOSHII(横浜)
2002年「LAND」ゼロ・ワン・プロジェクツ(ロサンゼルス)
2003年「GIRL! GIRL! GIRL!」 東京オペラシティアートギャラリー(初台)
2004年「Cafe In Mito 2004」水戸芸術館(水戸)
2013年「RETROSPECTIVE」モロカイアートセンター(ハワイ)
2017年「山崎美弥子展」SISON GALLERY(代官山)
2019年「Special Days」丸山邸 /KEITA MARUYAMA(青山)
2020年「ゴールドはパープルを愛してる – 千年後の未来の風景 –」/伊勢丹メンズ館(新宿)
2021年「山崎美弥子展 ”Night Rainbow" 」開催/東京・青山 スパイラルガーデン

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