動きのスケールをめぐる話―大まかな動き、ひそやかな動き。
ひとことで「動き」と言ってもそれは一定のものではありません。私たちが視点の軸をどこに置くかによってスケールは変わります。例えば、地球の動きは私たちにはほとんど感じられませんが、宇宙から見れば時速1700kmもの速さで回っています。ヒトとヒト以外の動物が感じる動きのスケールも異なります。素早く動いているように見えるものでも、視点の軸を変えれば「ひそやかな動き」と感じられるかもしれません。さまざまな視点で動きを捉えていくことは、多様性の中で生きる私たちに新たな気づきを与えてくれるの ではないでしょうか。今回の「SENSE OF MOTION」は、視点を変えることで感じられる動きのあり方について、さまざまな角度から考えてみたいと思います。
主催:日本精工株式会社
プロデューサー:紫牟田伸子
企画制作:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
アートディレクション:菊地敦己