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「写真/光をうけとる」トークセッションーもうひとつの写真に触れる

2020.8-
photo:Kimura Akiko

写真家の木村朗子さんを聞き手とした、写真作品がテーマのトークセッションを開催します。
毎回、ゲスト作家を迎えて、ご本人の作品への理解を丁寧に深めていきます。
簡単なワークショップや交流会の開催も予定。
作家の言葉を身近に感じられる貴重な機会です。
表現技法としての「写真」に興味がある方、「写真」作品の作り手、「写真」の面白さを深めたい方におすすめの講座です。

以下、木村朗子さんからのメッセージです。
 
「私はこれまで数多くの『写真』に心を打たれ、たくさんの発見や喜びをあたえてもらってきました。
写真をみるとき、同じ写真でも見るたびごとに見えてくるものや受け取るものが違うことに驚かされ、そしてその面白さに感じ入ることが幾度となくありました。みなさんはこれまでどのような写真をどんなふうにみてこられましたか?
そしてこれから、どのような写真をみてみたいでしょうか?

このたび『写真という技法で作品を生みつづけている作家』の方々をお招きしお話を伺いながら、作品から発せられるものの豊かさや自由さについてみなさんと共有する時間をもてたらと思っています。
トークセッションに続いて、ゲスト作家の方の作品から受け取ったものを参加者の方々と言葉にしながら共有するワークショップの時間や、直接作家の方たちと交流していただく時間をつくらせていただき、みなさまとご一緒にあたたかな場を過ごせたら嬉しいです。

まだ開いていない『写真』のもうひとつのドアは、みなさんの中にあるような気がしています。
そのドアが開くとき、どのようなあたらしい世界がひろがっていくのでしょうか? 楽しみにしております。」 ―木村朗子

■ プロフィール
木村 朗子/ Kimura Akiko
1971年生まれ写真家。
小学生のときに父のカメラを使い撮影を始める。大学を卒業後、会社勤務のかたわら写真による作品の制作を開始する。最近の展覧会に『うちなる光 -stillness-』evam eva yamanashi(山梨)、『 i 』book obscura(東京)など。
https://akikokimura.jp

〈 木村朗子さんによるこれまでの講座のレポート 〉

◆8月8日 vol.1 野口里佳 レポートはこちら(PDF)

◆9月12日  vol.2木村和平  レポートはこちら(PDF)

◆10月10日 vol.3 山本昌男 レポートはこちら(PDF)

◆11月28日 vol.4 今井智己 レポートはこちら(PDF)

■ vol.1
野口 里佳/Noguchi Rika
写真家。1971年生まれ。さいたま市出身。那覇市在住。1994年日本大学芸術学部写真学科卒業。大学在学中より写真作品の制作を始め、以来国内外で展覧会を中心に活動。
微視と巨視を行き来するような独自の視点、人間の謎に触れるような対象の選択、その透明な色彩と詩情豊かな表現力は国内外から高い評価を受け、写真の世界だけにとどまらず現代美術の国際展にも数多く参加している。主な個展に「予感 」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2001)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、東京、2004)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、静岡、2011−2012)など。グループ展に「55th Carnegie International: Life on Mars」(ピッツバーグ、アメリカ、2008)、第21回シドニービエンナーレ: SUPERPOSITION: Art of Equilibrium and Engagement」(2018)などがある。 著書に『鳥を見る』(2001 P3 art and environment)、『この星』(2004 原美術館/アイコンギャラリー)、『太陽』(2009  IZU PHOTO MUSEUM )、『夜の星へ』(2016 IZU PHOTO MUSEUM )など。国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥー・センター(パリ)などに作品が収蔵されている。
■ vol.2
木村 和平/Kimura Kazuhei
1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。
第19回写真1_WALL審査員奨励賞受賞(姫野希美選)。
■ vol.3
山本 昌男/Yamamoto Masao
1957年 愛知県生まれ
16歳より写真を撮り始め、絵画の勉強を経たのち、写真技法(主にゼラチンシルバープリント)による作品発表にいたる。94年よりアメリカ市場での継続的展示開催。06年よりヨーロッパに於いても活発な展示活動を開始。欧米日本のみならず、モスクワ、サンパウロでも展示開催。NYタイムス他アート雑誌などのメディアにも多数掲載。現在、山梨県の八ヶ岳南麓に在住し、自然に囲まれた環境にて制作活動を続けている。
今年は昨年9月に発表した新作「盆栽」の展示がミヅマアートギャラリー(東京)で開催され、欧米の画廊にても開催されている(ミュンヘン、アトランタ、サンフランシスコ、ニューヨーク)。
また、清里フォトアートミュージアムでも個展を開催(10月5日〜12月8日)。
9月には、盆栽をモチーフにした作品集「手中一滴」がT&M Projectsより刊行予定。
http://www.yamamotomasao.jp/
清里フォトアートミュージアム
■ vol.4
今井 智己/Imai Tomoki
1974年生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。『真昼』(青幻舎、2001)や『光と重力』(リトルモア、2009)など、日常的な風景ながらも静謐さを湛えた写真作品を制作。近年では、文化庁新進芸術家海外研修員としてオランダに滞在し、第二次大戦時、異なる立場で写真に携わった写真家たちの仕事を丹念に追ったリサーチプロジェクト「In Their Eyes」(2016)や、福島第一原発から30km圏内の数カ所の山頂から原発建屋にカメラを真っ直ぐに向けて撮影した「Semicircle Law」(2013)などの作品を発表している。「今もゆれている」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2018)、「いま、ここにいる」(東京都写真美術館、2017)、「19th DOMANI・明日」(国立新美術館、2016)などのグループ展に参加。近年刊行の写真集として『A TREE OF NIGHT』(2010)『Semicircle Law』(2013、いずれもMATCH and Company刊)がある。

 

※2020年3月に開催を予定しておりましたvol.5志賀理江子さんの回につきましては中止となりました。開催をご期待されていた方々には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

▶「Spiral Schole」について
スパイラルと運営母体のワコールが共同で推進するエデュケーションプログラム。本プログラムでは、スパイラルとワコールがこれまでに培ったノウハウとネットワークから選び抜いた、経験豊かなプロフェッショナルを講師として迎え、様々なニーズに合わせた講座を実施しています。
http://www.spiralschole.com

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