「+S」Spiral Market 大阪タカシマヤでは、坂本紬野子の個展、Chinoko Sakamoto Studio work を開催いたします。
坂本紬野子は1992年生まれ。2016年ロンドン芸術大学キャンバウェルカレッジオブアーツ彫刻科を卒業後、同大学からビザ支援を受けイギリスで制作・発表活動を行います。大学在学中に陶芸と出会い、ほぼ独学で制作を始め、2018年に帰国後は長崎を拠点に活動。2021年からは制作場所を滋賀県信楽町にも置きながら、自身の身長を超えるサイズの作品の制作にも取り組んでいます。
作品のモチーフとするのは、イギリスや日本で生活する中で作家自身が見つけたあらゆるもののかたちや質感で、日用品からマーケットに並ぶ野菜、博物館の民芸品、建築物などをインスピレーションとして粘土の仕事へ変換されていきます。
坂本の陶器彫刻作品は手びねりで制作された有機的なかたちと、独自に調合された釉薬の色調を特徴とし、一点一点すべて違っています。しかし複数の作品が同じ空間に設置されることによって線や輪郭、色、ボリュームの関連性を鑑賞者は見つけていくことができ、作品全体が互いに呼応しているような空間に誘導されていきます。
本展では、自宅にも飾りやすい小作品を中心に、展示販売いたします。長崎のスタジオと信楽を行ったり来たりしながら制作された作品の数々を、この機会に是非ご覧ください。