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スパイラル聲明コンサート「千年の聲(こえ)」

四箇法要『花びらは散っても花は散らない』
2021.11.30-12.1
■ 開催概要

スパイラル聲明コンサート「千年の聲」
日時:2021.11.30(tue) -12.1(wed) 開場20:00 開演20:30
会場:スパイラルガーデン(Spiral 1F)

チケット: 全席自由(入場整理番号付)前売 5,000円/当日 5,500 *税込
取扱い・問合せ先:NPO法人魁文舎[KAIBUNSHA] 
TEL: 03-3275-0220(平日11~19時) www.kaibunsha.net
※当日券有ります。( 20時より会場にて販売)

主催|NPO法人魁文舎
共催|聲明の会・千年の聲
企画協力|スパイラル
企画プロデューサー|花光潤子
制作|NPO法人魁文舎
宣伝美術|井原靖章

出演|声明の会・千年の聲
構成・演出|田村博巳
作曲|宮内康乃


文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業




*開催にあたり、会場ではお客様およびスタッフの安全と健康に配慮した感染拡大予防対策をとっております。
*営業状況など 詳細はスパイラルウェブをご確認ください。
https://www.spiral.co.jp/topics/spiral/2

 




千年の時を超え
生命を讃える 普遍の言葉
言霊の聲




未知のウィルスの脅威と頻発する自然災害の時代に生きることを宿命づけられた私たち。東日本大震災と原発事故から今日のコロナ禍に至るまで、人々はこの10年の年月に降りかかった沢山の非日常の理不尽に、心折れそうな日々を耐え抜いてきました。2021年の終盤に差し掛かり、世界は新しい年をどのような心持で迎えられるでしょうか?

明日の見えない不安と焦燥で心ざわつく日々から、もう一度平安な自分を取り戻すために。またやりどころのない不満や苛立ちから、一度立ち止まって深呼吸するために。長年スパイラルで聲明コンサートをお届した「声明の会・千年の聲」の天台聲明と真言聲明の僧侶二十名が、今再びスパイラルに集結します。

僧侶の柔らかな声の波動が人々をなぐさめ、慈しみで包みます。荘厳な声の力が生命のエネルギーとなって会場一杯に木魂します。


今回上演する四箇法要『花びらは散っても花は散らない』は、752年東大寺大仏開眼供養のときに唱えられた「唄」、「散華」、「梵音」、「錫杖」に「心経と念仏」を加え、現代音楽家宮内康乃が、2011年の東日本大震災を機に作曲した新作聲明「海霧讃歎」と「海霧廻向」を織り交ぜ構成した作品です。津波で亡くなった母親の和歌を歌詞にしたこの作品は、静かに人の生と死を見つめ鎮魂の祈りを捧げます。日本で記録されている最古の聲明曲で詠われた仏の智慧の言葉と、死の慟哭から生まれた親子の和歌が時代を超えて呼応し、宇宙に繋がる生命の営みを謳った現代の聲明曲になりました。


「聲明(しょうみょう)」…日本の仏教寺院で僧侶が儀式の時に唱える声楽

四箇法要
『花びらは散っても花は散らない』附 宮内康乃作曲「海霧讃歎」「海霧廻向」

唄(天台、真言)・散華(天台、真言)・梵音(天台)・「海霧讃歎(2012)」・梵音(真言)・錫杖(真言)・後唄(天台)・合殺(天台)・錫杖(真言)・般若心経(真言)・三句念仏(天台)・甲念仏(天台)・「海霧廻向(2021)」

<海霧讃歎> 海霧に とけて我が身も ただよはむ 川面をのぼり 大地をつつみ 佐藤淳子

<海霧廻向>  彼岸に渡り 銀河の砂塵と 散りゆきて なおもあまねく 命のほとり 佐藤慧

■ 「千年の聲」トークセッション「聲の波動」

スパイラルガーデンを会場に行われる、スパイラル「聲明」コンサート 千年の聲 Part1~4の4回にわたり、初めての人にも分かる声明*の解説と以下の方々を迎え、癒しやアートとしての声明の魅力を存分に語ります。

Part1~4は以下よりご覧いただけます。(順次公開予定)

■ 声明の会・千年の聲

 

千二百年の伝統を誇る日本の音楽の貴重な財産である「聲明」。その伝統の継承と発展を目的に、日本の聲明の二大潮流を成す真言宗・天台宗の指導者が宗派を越え「聲明四人の会」を結成。後、名称を「声明の会・千年の聲」と改める。98年から2016年まで東京青山のスパイラルで毎年定期公演「千年の聲」を開催し、古典作品の紹介と優れた作曲家に委嘱する新作聲明を多数発表する。2014年には9・11テロ鎮魂の曲「存亡の秋」を、NYを始めとするアメリカ3都市で巡演し、大きな感動を呼んだ。聲明のもつ伝統の深さと現代への可能性を追求し今日に至る。CDリリースに「阿吽の音」「存亡の秋」(鳥養潮 作曲/(財)ビクター伝統文化振興財団)がある。

宮内康乃(みやうちやすの)
作曲家
東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業。IAMASメディア表現研究科修了。人の声や身体といったテーマから、楽譜を使わない独自の作曲法で創作を行う。主宰する音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」での声や空間を用いたパフォーマンスの発表や、様々な人たちと声を重ねるワークショップ活動などを、国内外で多数展開。聲明や邦楽、ガムランなど、アジアの伝統音楽をもとにした新しい表現にも取り組んでいる。2016年ACCグランティとしてNY滞在。Tokyo Wonder Site「Experimental sound & art festival 2008」最優秀賞受賞、2011年日本作曲家協議会「第6回JFC作曲賞」受賞など。
つむぎね
田村博巳(たむらひろみ)
演出家
1955年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部社会学科卒業。国立劇場制作部長、新国立劇場・おきなわ部長、国立劇場調査養成部長を歴任。民俗芸能、雅楽、聲明(仏教音楽)を中心に日本の伝統芸能公演を企画制作し、民俗儀礼や口頭伝承の研究に立脚した創作を舞台芸術作品として構成演出する。また、古典芸能の保存・継承とともに作曲家などと協同して、伝統の素材を現在の視点でとらえた意欲的作品を数々発表する。これまでに、スパイラル聲明コンサートシリーズ「千年の聲vol.1~24」(1998~2016)などで継続的に演出している。静岡音楽館AOI企画会議委員。

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