SPIRAL

Where Creativity Comes to Life

建築について

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SPIRAL

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スパイラルは、日常にゆとりのある時間と空間を提供するため、フレキシブルな用途に対応できるよう設計されています。建築の設計は、建築家・槇文彦氏が手がけ、モダンデザインの原点を象徴する正方形、円、正三角形、円錐など「純粋幾何学体」を基本要素とし、外観には数多くの部分的形体を積み上げていくというコラージュ的手法を採用。また建築素材にはアルミパネルやガラス、金属的なタイルを多用し、現代的でシャープな雰囲気を醸し出しています。内部は、エントランスホールから2階へと続くエスプラナード(大階段)とスパイラル(螺旋)状にスロープが設置された円筒形のアトリウム(吹抜)が設けられ、ゆったりとした贅沢なパブリックスペースが広がっています。訪れた人々は、館内で開催される催しに触れながら、自由に回遊して楽しむことができ、都市生活者にとっての安らぎの空間を創り出しています。

なお、スパイラルは1987年、アメリカ建築家協会の選定する、その年の世界で最も優れたアルミニウムを使った建築に与えられる「R.S.レイノルズ賞」を受賞。また、2012年には、25年以上にわたって長く地域の環境に貢献し、風雪に耐えて美しく維持され、社会に対して建築の意義を語りかけてきた建築物を表彰する「JIA25年賞(日本建築家協会)」を受賞しました。

建築家 槇 文彦 Fumihiko Maki

1928年東京都に生まれる。1952年に東京大学工学部建築学科を卒業し、アメリカのクランブルック美術学院及びハーバード大学大学院の修士課程を修了。その後は、スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル、セルト・ジャクソン建築設計事務所、ワシントン大学のキャンパス・プランニング・オフィスに勤務する。ワシントン大学とハーバード大学で都市デザインの準教授も務める。1965年に帰国、株式会社槇総合計画事務所を設立。

グラフィックデザイナー 仲條正義 Masayoshi Nakajo

1933年 東京生まれ。1956年東京芸術大学美術学部図案科卒業。同年、資生堂宣伝部入社。株式会社デスカを経て、1961年仲條デザイン事務所設立。TDC会員金賞、ADC会員最高賞、⻲倉雄策賞、毎日デザイン賞、日本宣伝賞山名賞、毎日ファッション大賞 鯨岡阿美子賞などを受賞。主な仕事に松屋銀座、スパイラル、東京都現代美術館、細見美術館のCI計画。資生堂パーラーのロゴタイプ及びパッケージデザインなど。