コロナ禍の待機の時間から、あり得るかもしれない「もう一つの世界」へ。
フィクションと現実のあわいから立ち現れる、未来投機的パフォーマンス。
中国出身で、オランダを拠点に活動するアーティスト、メイ・リウ。映画の拡張としてのパフォーマンスや映像インスタレーションを、独自の世界観とともに展開する気鋭の若手作家として注目を集めている。昨年、ドイツのアーティスト育成プログラム「フォーキャスト・プラットフォーム」の育成アーティストとして選出されたメイは、日本の写真家・志賀理江子のメンターシップのもとレクチャーパフォーマンスを創作、その最新版を東京で初披露する。
物語は、メイに実際に起こった出来事から始まる。上海での強制ロックダウン初日、メイは母親の助けを借りてアパートから脱出し、海外に向かう。罪悪感と混乱を抱えながら、彼女は知人から強制隔離中の体験をオーラルヒストリーとして収集し、さらには彼らの夢の世界にも分け入っていく。そして物語は、抹消された歴史や現在の大衆操作を示唆しながらも、未来にあり得るかもしれない「もう一つの世界」へと開かれていく……。
■ メイ・リウ[中国/オランダ]
「Homesick for Another World」開催概要
日時:2月24日(月・祝)18:00
*ポストトークあり(ゲスト:志賀理江子[写真家、アーティスト])/セット券対象
2月25日(火)20:00
*セット券対象
会場:Spiral Hall(Spiral 3F)
東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前、B3出口より徒歩1分
上映時間:約60分
料金:
単券
一般|3,000円(税込)
学生|2,500円(税込)
セット券
一般|5,000円(税込)
学生|4,500円(税込)
*要予約、自由席
*同日に上演のジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ「オルトシアのめくるめく物語」と合わせた、2演目対象のセット券です。
言語:
英語(日本語字幕付き)
字幕言語|英語、日本語
日時 3月2日(日)14:00-15:30
日時|2月23日(日)、24日(月・祝)
◻︎クレジット
脚本|メイ・リウ共同脚本|マラズ・ウスタ
出演|メイ・リウ
メンターシップ|志賀理江子
助成|フォーキャスト・プラットフォーム、オランダ王国大使館
*初期リサーチは、オランダ映画アカデミーの「MA Artistic Research in and through Cinema」プログラムの枠組みとして実施
会場協力|株式会社ワコールアートセンター
都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。
第9回目となる今回は、「ブレス・イン・ザ・ダーク/暗闇で呼吸する」をテーマに、演劇や各種パフォーマンス、観客参加型のプログラムなど、都内各所にて開催!
シアターコモンズは、演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクトです。日常生活や都市空間の中で「演劇をつかう」、すなわち演劇的な発想を活用することで、「来たるべき劇場/演劇」の形を提示することを目指しています。演劇的想像力によって、異質なものや複数の時間が交わり、日常を異化するような対話や発見をもたらす経験をアーティストとともに仕掛けていきます。
シアターコモンズは、港区内に拠点をもつ国際文化機関、ゲーテ・インスティトゥート東京、アンスティチュ・フランセ日本、オランダ王国大使館とNPO法人芸術公社が実行委員会を形成し展開します。