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Ascending Art Annual Vol.3 うたう命、うねる心

若手女性作家グループ展シリーズ
2019. 7.4 -7.23
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若手女性アーティストを中心に紹介するグループ展シリーズ「Ascending Art Annual Vol.3」を開催しました。
第3回目のテーマは「うたう命、うねる心」。

私たちは、平穏な暮らしがどこか当たり前かのように日々を営んでいます。けれども、予測のつかない事故や災害、病など、突如深い悲しみが訪れることも、環境や人間関係に静かな絶望を抱える人もいます。また、新たな命の誕生は奇跡的な幸福である一方、幾多もの不安や社会的抑圧を乗り越え、育み続けていかなければなりません。
ありとあらゆる地球上の生命は、無為無数に蠢くようでいて、実にかよわく、はかない存在です。環境や社会や家族を通じて互いを編み、それぞれの居場所に安心を結ぶことで、ようやく命をつないでいくことができるのです。

本展では、3名の気鋭アーティストの作品を紹介しました。
母なる海にたゆたう鯨のリサーチを通じ、地球規模での命の行方へと思いを巡らせるインスタレーションを空間いっぱいに表現する大小島真木、人間の心に蠢く感情を架空の虫に擬え、標本のように精密な立体作品を生み出す川越ゆりえ、人形劇のような舞台装置に自身の顔や身体の実写映像を合成させた、独特の映像世界を操る笹岡由梨子。

心のうねりを携えながらも、生命のダイナミズムを高らかに歌い、未来を歩む力強さをお愉しみいただきました。

「Ascending Art Annual」について

スパイラルの建築空間が持つ「螺旋状に上昇していくイメージ」を体現する、今後の活躍が期待される若手女性アーティストを中心に紹介、発信していく展覧会シリーズです。展覧会を通じ、現代を生きる女性の美に対する感性の向上に貢献し、運営母体である株式会社ワコールが掲げる「女性共感企業」の実現に寄与します。

Ascending Art Annual Vol.3「うたう命、うねる心」

会期:2019 年 7月4日(木)ー23日(火)11:00―20:00     
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
入場無料
お問い合わせ:03-3498-1171(スパイラル代表)   

主催:株式会社ワコールアートセンター
企画制作:スパイラル 企画協力:ワコールスタディホール京都
協力:island JAPAN co., Ltd、アニエスベージャパン株式会社、香川県三豊市、Tara Océan 財団

本展は東京展をスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催し、その後、2019年11月13日(水)−2020年1月18日(土)まで京都(ワコールスタディホール京都 ギャラリー)に巡回します。

出展作家

大小島真木 Maki Ohkojima

フランス・パリ水族館の個展「鯨の目」にて、大規模なインスタレ ーションとして展開した、鯨をモチーフとした4 作品に、最新作1 点を加え、展示。亡くなった鯨の身体が深海に沈み、生物に 食べられることによって形成される生態系「鯨骨生物群」に着目し、 アクリルやクレヨン、スプレーカラーなどの画材や、瀬戸内海・粟島の海辺で拾得したプラスチックや漁師の網などの人工物を用い て、命の循環や万物流転の様相をダイナミックに描き出しています。 直径約15m のアトリウム空間にたゆたう鯨が紡ぐ、地球規模の命のストーリーをお愉しみいただきました。

プロフィール

1987年東京生まれ。2011年女子美術大学大学院修士課程修了。描くことを通じて、鳥や森、菌、鉱物、猿など他者の視野を自身に内在化し、物語ることを追求している。2014年にVOCA奨励賞を受賞する。2017年にはアニエスベーが支援するTara Océan財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。主な個展に、「鯨の目」(2019年、フランス・パリ水族館)、「樹がその生命を分かつ時」(2018年、ボルボスタジオ青山)、「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(2015年、第一生命ギャラリー)。主なグループ展に、「瀬戸内国際芸術祭–粟島」(2019年)、「アグロス・アートプロジェクト"明日の収穫"」(2019年、青森県立美術館)、「絵と言葉のまじわりが物語のはじまり」(2017年、太田市美術館・図書館)など。パブリックコレクションに、ピゴッツィ・コレクション、第一生命保険株式会社などがある。

http://www.ohkojima.com/top.htm

大小島真木《海の血 / Blood of the sea》(2018) H 1,200mm × W 6,400mm ©Maki Ohkojima Photo by Serge Koutchinsky

川越ゆりえ Yurie Kawagoe

金沢21 世紀美術館主催、個展形式の展覧会シリーズ「アペルト」 の第7回展に出展された代表作《弱虫標本》(2013)や、背中 に嫉妬心を表す赤いつぶつぶを持つ虫たちが並ぶ《嫉妬心の標本》 (2015)を含む、近年の作品18 点を展示。 川越は、人間の嫉妬心や寂しさ、弱さといった、一見するとネガテ ィブな感情を、幻想性に富んだ虫の姿に置き換え、標本として並べ 相対化します。川越の仔細な観察から生まれる、さまざまな感情たちや弱虫たちの世界をご堪能いただきました。

プロフィール

1987年富山県生まれ。2013年富山大学大学院芸術文化学研究科修了。主に、人の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫の形に起こして制作している。2011年に「シェル美術賞2011」に入選、第2回卒業制作展「GEIBUN2」にて五十嵐太郎賞を、「第85回国展」にて奨励賞を受賞する。2013年に第4回卒業制作展「GEIBUN4」にて都築響一賞を受賞、2014年に「第88回国展」にて新人賞を受賞する。2018年、はっけんとぼうけんプロジェクト「テーマ︰こころ・むし」YURIE KAWAGOE WORK SHOP IN IBI YOUCHIEN 2018 (学校法人揖斐幼稚園)にて講師を務める。主な個展に、「アペルト07 川越ゆりえ 弱虫標本」  (2017年、金沢21世紀美術館)、「弱虫博物詩」(2017年、ARTBOX152 西田美術館)、「レスポワール展 2012」(銀座スルガ台画廊)など。パブリックコレクションに、朝日印刷株式会社、学校法人揖斐幼稚園などがある。

https://creatorsbank.com/yurii_yurii

川越ゆりえ 《嫉妬心の標本》(2015) F50号 ミクストメディア

笹岡由梨子 Yuriko Sasaoka

「Kyoto Art for Tomorrow2019─京都府 新鋭選抜展─」にて、最優秀賞を受賞したビデオ・インスタレーシ ョン《Gyro》を展示。私たち日本人は、「悪魔のしわざ」と 言っていいほどの甚大な被害をもたらす幾多の自然災害に見舞わ れながらも、自然を深く愛し、許してきたと語る笹岡。本作は、「許す」ことをキーワードに、さまざまな宗教の悪魔をモチーフとした極彩色の世界が描かれています。

プロフィール

1988年大阪生まれ。 2012年京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。同大学美術研究科修士課程油画専攻修了。博士(後期)課程メディア・アート専攻満期退学。操り人形を撮影した映像に、人の顔や身体のパーツを合成し、ローテクニックとハイテクニックを混合させることで現実と非現実が入り混じる独特な世界観を持つ作品を制作している。「アートアワードトーキョー丸の内2014」にて建畠晢賞を受賞、2014年「第18回文化庁メディア芸術祭」にてアート部門審査委員会推薦作品に選出される。2016年「第19回岡本太郎現代芸術賞」にて特別賞、2017年「群馬青年ビエンナーレ」にて大賞を受賞する。主な個展に、「command X」(2017年、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery)。主なグループ展に、「瀬戸内国際芸術祭 2016」(香川・小豆島)、「Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展―」(京都文化博物館)。パブリックコレクションに、ピゴッツィ・コレクション、群馬県立近代美術館などがある。

https://sasaokayurikoworks.wixsite.com/sasaokayuriko

笹岡由梨子《Gyro》(2018) 映像インスタレーション

[関連イベント]角銅真実スペシャルライブパフォーマンス

天性の音楽センスとパフォーマンスの美しさで人気を博し、cero をはじめとした数多くのバンドのサポートメンバーとして活躍し、また映像、ダンス作品への音楽を提供するなど、さまざまなシーンで引く手あまたの音楽家、角銅真美のライブを開催しました。

日時 : 2019年7月5日(金)20:00-21:00(開場:19:45)
会場 : スパイラルガーデン(スパイラル1F)
ゲスト:松丸契(サックス奏者)
料金 : 1000 円(1 ドリンク込み)
 

角銅真実 
長崎県生、音楽家 打楽器奏者。 打楽器、自身の声を用いて、バンドcero をはじめとする様々なライブサポート・作品制作 に携わる他、CM、映画、ダンス作品の音楽制作など、作家としての自由な表現活動を国内外で展開している。 2017 年7 月に1st ソロアルバム《時間の上に夢が飛んでいる》、2018 年8 月に2nd アルバム《Ya Chaika》をリリース。
2016 年〜ドラマー石若駿のSong book Project では作詞と歌唱で参加するほか、最近は、 ORIGINAL LOVEの新しいアルバムにパーカッションとビブラフォンで参加したほか、原田知世 《L’Heure Bleue》に作詞家として二曲歌詞を提供した。

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