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川上和歌子 展 「インコたち、はじめての大阪」

Spiral Market

大阪

2025.09.16(Tue)-2025.11.09(Sun)

#Exhibition#Art#Event

What’s on

Index

Photo : 山下大輔

日々の暮らしにアートがもたらす、こころが沸き立つような体験。生活に取り入れやすいデイリーアートを提案している「Spiral Market ルクア大阪」。
今回は、大阪出身のアーティスト・川上和歌子による、作家業30年にして大阪初となる個展を開催いたします。

川上は、幼少期に飼っていたインコをモチーフに作品を制作しています。「インコは本来、群れで生きる鳥。ひとりでは寂しさに耐えられない——逃げたインコも、どこかで仲間を見つけて生きたのだろうか。」そんな思いを抱えながら制作を重ねる中で、インコのサイズは次第に大きくなり、川上自身の等身大にまでなりました。

「インコの生態に少しでも近づきたくて、インコのしもべとして作っている」と語る川上。黙々と手を動かし、自分の意志ではなく、インコに全てを委ね制作を続けている。そんな姿勢もまた、見る者の心を惹きつけます。
 
会場では、没入感あふれるインスタレーションの他、実際に触って撮影できる作品とご自宅にも飾りやすい小さなインコ作品も数羽限定で展示販売いたします。
日常の中に突如現れる等身大のインコたち。見慣れた風景を一変させ、ハッと心が動く作品空間を、是非お楽しみください。

ーインコについて

インコが好きです。子どものころ、長い間セキセイインコを飼っていました。思い出すのは、友達の家のインコが、ある日カゴから逃げて帰ってこなかったこと。

インコは本来、群れをなして生きる鳥でひとりではさびしくて、耐えられないのだそうです。逃げたインコも、家族や仲間をつくり、生きたのでしょうか。

小さなインコ、いわゆるリアルな大きさでつくっても納得ができずいろいろな大きさを繰り返すうちに、こんなに大きくなりました。気がつくと、自分の等身大のインコが出来上がっていました。つまるところ、命の実感がともなうのは、自分自身の大きさなのかなあと感じています。

そして、このインコたちには顔がありません。目鼻口を付けることによって、作者の意思を入れたくなかったからです。

同じ型紙、同じ手法でつくっていても、そこに佇むだけで、インコたちはそれぞれ表情が違い、背中から何かを発しているように感じます。

インコたちは私が時間をかけて日々生み出しているものではありますが、この近年、インコたちのしもべとして、つくらされているような、支配されている感覚をおぼえます。

私は、インコたちの意思を尊重し、大切なことは、すべて作品に委ねているのです。

 

ー川上和歌子

開催概要

川上和歌子 展 「インコたち、はじめての大阪」

会期

2025.9.16 (Tue)-11.9 (Sun)

時間

10:30 - 20:30
※イベント最終日は展示替え作業のため18:30まで

会場

Spiral Market ルクア大阪
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクアイーレ4F
06-6136-3129

Photo : 山下大輔

川上 和歌子 / Wakako Kawakami

1969年大阪府生まれ。東京都在住。

1992年武蔵野美術大学短期大学部専攻科修了。1995年より夥しい数の『ひとがた』、自身を模した人形、タンポポなど、布を用いたインスタレーションを発表。

近年は、作家等身大ある巨大インコが集う世界を屋内外で展開。「第2回岡本太郎現代芸術賞」入選。主な展覧会個展「ピコとピータ」(2024/@btf/東京)、「施美時間 インコの遠足」(2019/鶴林寺/兵庫)、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2018」(兵庫)、「アートラインかしわ2018 Smiling」(千葉)、個展「冬の祝祭」(2015)企画パトロンプロジェクト パークホテル東京25F(東京)など。

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