SPIRAL

Where Creativity Comes to Life

市原佐都子/Q「キティ」

シアターコモンズ'25

Spiral Hall

青山

2025.03.01(Sat)-2025.03.02(Sun)

#Art#Performance

Art & Exhibition

Index

生と性の規範を根底からくつがえす
市原佐都子が放つ“宇宙規模”の最新作。

社会における不可触なタブーや性をめぐる矛盾を、大胆不敵かつ繊細に問いつづける劇作家・演出家、市原佐都子。今作では家父長制や資本主義、大量生産・消費システムのひずみから生じる不条理や滑稽、そして欲望のグローバルな均一化を、痛烈なQ(クエスチョン)に昇華して突きつける。食べるために生殖を管理される畜産、知らぬ間にハメられてしまう性的な文脈、営利至上主義がもたらす劣悪な労働環境……。幾度も繰り返される「かわいい」のセリフが、玉虫色に意味を変貌させる先に、果たしてユートピアはあり得るのか!?

日本、韓国、香港の俳優陣がくりひろげる懸命かつ批評的ユーモア満載の今作は、現代を生きるすべての者たちへ、取り返しのつかない激震をもたらすだろう。

■ 市原佐都子/Q 「キティ」開催概要

日時

3月1日(土)14:00 / 19:00
3月2日(日)11:30 / 16:30

会場

Spiral Hall(Spiral 3F)

上映時間

約100分

料金

一般|5,500円(税込)
学生|4,000円(税込)

言語

上演言語|日本語、韓国語、広東語
字幕言語|英語、日本語

関連企画

コモンズ・フォーラム #3「演劇と東アジア」
日時 3月2日(日)14:00-15:30

コモンズ・ツアー
日時 3月1日(土)、2日(日)

  • 要予約、自由席

  • 推奨年齢:16歳以上、12歳以下入場不可。

  • 本作には性的・暴力的な表現が含まれます。

◻︎クレジット

音楽・サウンドデザイン

荒木優光

衣裳

南野詩恵(お寿司)

舞台美術

中村友美

照明

魚森理恵(kehaiworks)

映像

小西小多郎

舞台監督

川村剛史

音響

土肥昌史、合田洋祐

演出部

川村智基、興梠陽乃、高木沙羅々、ドラマトゥルク 熊倉敬聡

制作

眞鍋隼介、木原里佳*、垣田みずき*

宣伝美術

ササキエイコ

製作

ロームシアター京都*
*ロームシアター京都 レパートリー作品

会場協力

株式会社ワコールアートセンター

シアターコモンズとは

都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。
第9回目となる今回は、「ブレス・イン・ザ・ダーク/暗闇で呼吸する」をテーマに、演劇や各種パフォーマンス、観客参加型のプログラムなど、都内各所にて開催!

シアターコモンズは、演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクトです。日常生活や都市空間の中で「演劇をつかう」、すなわち演劇的な発想を活用することで、「来たるべき劇場/演劇」の形を提示することを目指しています。演劇的想像力によって、異質なものや複数の時間が交わり、日常を異化するような対話や発見をもたらす経験をアーティストとともに仕掛けていきます。

シアターコモンズは、港区内に拠点をもつ国際文化機関、ゲーテ・インスティトゥート東京、アンスティチュ・フランセ日本、オランダ王国大使館とNPO法人芸術公社が実行委員会を形成し展開します。

▪️プロフィール

市原佐都子(いちはら・さとこ)

劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。2023年、『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。