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菅 木志雄 「集められた〈中間〉」
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戦後日本美術を代表するアーティスト
菅 木志雄の新作展「集められた〈中間〉」
この度、スパイラルガーデンでは菅木志雄の最新作を含む18点と、インスタレーション作品1点を展示いたします。本展では「ものは無常で流動的なものであり、作品はそのプロセスである」ということを焦点に作品を展開。本展「集められた〈中間〉」は小山登美夫ギャラリーとの同時開催です。
菅 木志雄の作品制作について
菅はまず制作の前提において、ものに対する既成概念を徹底的に問い直し、ものの本質や存在性(リアリティ)とは何かを再認識します。 そして日常よくある木や石、金属、ガラス、ロープなどのもの同士を並べ、つなげ、切ったり、曲げたり、わずかでさりげない行為によって「もの」の存在の深淵を表します。
さらに木枠、床置きの板、窓枠、部屋全体、水面、外部空間など、様々な場を作品の「フレーム」として、ものが最大限活きる場所に配置します。 そうしてもののちょっとしたずれの連続性や、相互に依存しあう様、その差異、複雑さなどが表出されることにより、菅作品の「もの」はまるで生き生きとしているかのように私たちが今まで見たこと、感じたことのないような景色や状況を表すのです。
また人の意識や空間など、目に見えない部分も「もの」と等価に、並列に捉えることも大きな特徴です。「もの」と「もの」、「もの」と「場」、「もの」と「人」の関係を活性化させ、見るものに新たな空間認識を働きかけます。
菅 木志雄 作家ホームページ
http://tomiokoyamagallery.com/artists/kishio-suga/
本展「集められた〈中間〉」と、新作について
– ものの無常、プロセスの集合体 –
菅はこのような長年の制作活動の中で通底する思考がありつつ、基本的に「同じことはやらない」ように毎回異なる関心を持ってきました。
本展に際し、次のアーティスト・ステートメントを記しています。
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「集められた〈中間〉」菅木志雄
モノは、だいたいにおいて、ヒトに無関係な時間を在りつづけている。それはヒトには簡単に理解できないような集積である。たとえ時間をかけたとしても〈在ることのプロセス〉を感知することはむずかしいと思われる。時間の長さも、その在り方もである。わからないながら、ヒトは、アートの名目で、無造作にモノを扱おうとする。それは、ヒトが創造するには、それを表わすためのモノが必要だと思っているからである。注意しなければならないのは、モノは根源的にアートに使用されるためにあるのではないということである。
〈存在するものである〉という意味では、モノも作品も同じかもしれないが、多くの場合モノの始原的な存在性というものは、だいたいにおいて制作の過程で失われてしまう。それは、本来モノが保有しているべき原質のようなものがなくなるということである。そうなれば、本質的にモノはモノでなくなり、カタチはあれど本来あるべき存在性は失われる。作品(モノ)はつねに途中のモノによって、できているのである。
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菅はものは一定に留まっているのではなく、時間経過とともに動き変容する無常であると捉えており、本展においてその「もの」がもつプロセスの集合体が作品であることにフォーカスします。
開催概要
菅木志雄展「集められた〈中間〉」
Kishio Suga “Gathered<Intermediates>”
会期
2021.6.7(mon) ー6.13(sun)11:00 ー 19:00
会場
スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
入場料
無料
主催
小山登美夫ギャラリー
会場協力
株式会社ワコールアートセンター
【同時開催】
小山登美夫ギャラリー
会期:2021.6.5(sat) ー7.10(sat)11:00 ー 19:00
休廊日:日月祝休
※ 会期中の土曜日のみ、東京都の要請に従い予約制とさせていただきます。
入場料:無料
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