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スパイラル40th × 槇総合計画事務所60th
「槇文彦とスパイラル –アートの生きる場所–」
Index


1985年10月、株式会社ワコールが「文化の事業化」を目指して東京・青山にオープンしたスパイラルは、今年で40周年を迎えます。建築家・槇文彦が設計したビルは「R.S.レイノルズ賞」受賞のほか、昨年6月にDOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築290選」に選出されるなど、1980年代を代表する建築物のひとつとして国際的に知られ、今も竣工当時と変わらぬ姿で多彩なアートを発信し続けています。
この度、40周年を記念し、創業60周年を迎える槇総合計画事務所との協働により、「槇文彦とスパイラル」展を開催します。
会場では、スパイラル構想段階のオリジナルドローイングをはじめ、コラージュや模型、図面など初公開となる資料と共に、「都市とパブリックスペース」「都市の孤独」「現代建築とクラフトマンシップ」など槇氏の建築に対する視座を展示します。あわせてワコール創業者・塚本幸一との対話から育まれた、スパイラルの誕生にまつわるエピソードも紹介し、ソフトとしてのスパイラルのアートをめぐる活動が、建築と一体となって発展してきた様相を概観します。
オープン以来、 「生活とアートの融合」をテーマとして、人々の暮らしにアートを届けることを目指してきたスパイラル。ここから生まれ、育ち、そして広がっていくアートの可能性を展望するこの機会を、ぜひご覧ください。
開催概要
スパイラル40th × 槇総合計画事務所60th
「槇文彦とスパイラル ーアートの生きる場所ー」
会期
2025年10月1日(水) – 10月13日(月・祝) 11:00 – 19:00
会期中はトークや見学ツアーなどを予定しています。イベントの詳細は下記にてご確認ください。
会場
スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
東京都港区南青山5-6-23定休日
会期中無休
入場料
無料
主催
株式会社ワコールアートセンター
共催
株式会社槇総合計画事務所 、DOCOMOMO Japan
企画制作
スパイラル
協力
工学院大学 建築学部 大内田研究室
関連イベント
亀本ゲーリー氏 特別トーク
登壇者
亀本ゲーリー氏(株式会社槇総合計画事務所 代表取締役)
聞き手
小林裕幸(スパイラル プロデューサー)
日程
10月1日(水) 18:00-19:00(17:30開場)
料金
無料
定員
100名程度(予約不要・先着順)
会場
スパイラルガーデン(スパイラル 1F)


亀本ゲーリー(かめもと・げーりー)
1961年東京生まれ。高校までアメリカンスクールに通った後、1984年南カリフォルニア大学建築学科卒業。同年、株式会社槇総合計画事務所入所。国内外、幅広く設計活動を行い2021年より槇総合計画事務所代表取締役。1999–2013年法政大学非常勤講師。2006年ワシントン大学セントルイス非常勤講師。主要なプロジェクトは、イエルバ・ブエナ芸術センター、マサチューセッツ工科大学 メディア研究所、4ワールド・トレード・センター、アガ・カーンミュージアム、BLUE FRONT SHIBAURAなど。
DOCOMOMO Japan選定プレート贈呈式ならびに記念トーク
「日本のモダン・ムーブメントにおける槇文彦 ~DOCOMOMO選定建築物を通して~」
昨年にDOCOMOMO Japanにより「日本のモダン・ムーブメントの建築」に選定され、本年に開館40周年を迎えたSPIRALの魅力はいまだに色褪せることがありません。
このトークイベントでは、主にSPIRALに焦点を当てながら、槇文彦のDOCOMOMO選定建築物を通して、槇が遺した計り知れない功績の一端を紹介します。
日程
10月4日(土) 14:00-15:45(13:30開場)
料金
無料
定員
100名程度(予約不要・先着順)
会場
スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
司会
玄田悠大
イベント詳細
スケジュール
1.選定プレート贈呈式
2.DOCOMOMO Japanの現状と課題 : 玄田 悠大(DOCOMOMO Japan事務局長/東京大学大学院 学術専門職員)
3.SPIRALが建てられた時代 -ポストモダニズム建築概観- : 藤木 竜也(DOCOMOMO Japan理事/千葉工業大学 教授)
4.DOCOMOMO選定建築物からみる槇文彦 : 岸 祐(DOCOMOMO Japan理事/国際基督教大学 研究員)
5.SPIRALの歴史的価値 : 大内田 史郎(DOCOMOMO Japan理事/工学院大学 教授)
6.槇文彦を通して世界の学生が学んだこと : 亀井 靖子(元DOCOMOMO Japan理事/日本大学 准教授)
7.DOCOMOMO / 槇文彦 / SPIRAL : 鰺坂 徹(DOCOMOMO Japan代表理事/鯵坂建築研究所 代表)
トークセッション: スパイラルから街へ。「生活とアートの融合」がひらく未来
本展関連トークセッションとして、「スパイラルから街へ。『生活とアートの融合』がひらく未来」を開催します。
スパイラルが40年に渡り培ってきたノウハウやネットワークをもとに取り組んできたアートを軸とした代表的な事例のご紹介に加え、福岡で展開しているワンビル(西日本鉄道株式会社)との連携事業から、福岡という街全体を見据えた取り組みへと、広がる活動領域についてディスカッションします。
登壇者
白木秀一氏(福岡市経済観光文化局 文化まつり振興部 部長)
花村武志氏(天神開発本部 ONE FUKUOKA BLDG.部 部長)
鈴木淳(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター 代表取締役)
進行:加藤育子(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター アート事業部 部長・キュレーター)日程
10月7日(火)18:00-19:00(17:30開場)
料金
無料
定員
100名程度(予約不要・先着順)
会場
スパイラルルーム(スパイラル 8F)


白木 秀一(福岡市経済観光文化局 文化まつり振興部 部長)
広報戦略室や観光コンベンション部、東京事務所等を経て、2023年4月から現職。街をアートで彩り、市民が身近にアートに触れる機会を創出するとともに、アーティストの活動を支援する「Fukuoka Art Next」(通称「FaN」)を推進するほか、福岡市民ホールや博多座等の施設の管理運営や博多祇園山笠・博多どんたく港まつり等の祭りの運営、屋台の公募やプロモーションを担当。「FaN」では、毎年9月に、美術館だけでなく、様々な場所でアート
を楽しめる催し「FaN Week」を実施しており、今年は、民間企業との連携を強化し、4月に開業したONE FUKUOKA BLDG.をメイン会場の一つとして開催。


花村 武志(天神開発本部 ONE FUKUOKA BLDG.部 部長)
都市開発事業本部にて、商業施設「チャチャタウン小倉」館長や賃貸マンション開発、PPPでの児童会館建替え事業や水上公園整備事業などを歴任。2017年から福ビル街区開発部、2022年から部長として「福岡ビル(=福ビル)」「天神コアビル」「天神第一名店ビル(のちの天神ビブレ)」3つのビルを統合した「ONE FUKUOKA BLDG.」プロジェクトを担当。2025年4月に「ONE FUKUOKA BLDG.」がオープン、現職に至る。


鈴木 淳(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター 代表取締役社長)
株式会社ワコールへ入社後、販売、商品企画を経て、プレステージ営業部長、ウェルネス事業部長、メンズ部長。主にハイブランド向けのマーケティングやブランドマネジメントを中心に手がける。その後2020年よりスパイラルの運営会社である株式会社ワコールアートセンター代表取締役社長に就任。アートを軸とした事業領域の拡大や新規出店などを展開し、新たな価値創造に取り組む。


加藤育子(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター アート事業部 部長・キュレーター)
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了後、スパイラル/株式会社ワコールアートセンター入社。ギャラリー担当ならびに同チーフ・キュレーター等を経て、現在アート事業部 部長・キュレーター。現代美術のキュレーションを軸に、スパイラルが発信するアートの責任者として、各種プログラムやコンテンツの企画管理・ブランディングを行う。主な展覧会に 「棚田康司展『◯と一』」(2011)、「小金沢健人展『煙のゆくえ』」(2016)、「すがたかたちー『らしさ』とわたしの想像力」(2017)、「まつり、まつる」(2018)、「うたう命、うねる心」(2019)など。企画・ディレクション業務に、スパイラル25周年企画「en」(2010)、複合ショップ「MINA-TO」、 エデュケーションプログラム「Spiral Schole」など。
トーク:スパイラル設計のプロセス
槇事務所のスパイラル設計チームの一人として参画された澤岡清秀氏(建築家)をお迎えし、
見どころやポイント、槇文彦氏とのやりとり、活動まで見据えて設計した経緯など、担当者ならでは目線でスパイラルについてお話いただきます。
登壇者
澤岡清秀氏(建築家・ 澤岡建築設計事務所代表・工学院大学 名誉教授)
聞き手
大内田史郎氏(工学院大学教授)
日程
10月11日(土)17:00-17:30(16:30開場)
都合により、10月4日(土)から11日(土)に日程変更となりました。
料金
無料
定員
100名程度(予約不要・先着順)
会場
スパイラルガーデン(スパイラル 1F)


澤岡清秀
1974年東京大学工学部建築学科卒業。1977年ハーバード大学大学院デザイン学部修士課程卒業。ケビン・ローチ事務所、リチャード・ロジャーズ事務所を経て、1980年–1992年槇総合計画事務所勤務。京都国立近代美術館、スパイラル、津田ホール等を担当。1988–89年コロンビア大学客員教授。1992年工学院大学助教授。1998年–2019年同教授。現在、同名誉教授。2004年東京大学より博士(環境学)。著書:『音楽空間の誘い』『日本の現代劇場設計事例集』他。訳書:ハリー・マルグレイヴ著『現代建築理論序説:1968年以降』他。
DOCOMOMO Japan SPIRAL特別建築見学会
2024年度DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定 No.288 SPIRALの特別見学会を開催いたします。
SPIRALは株式会社ワコールが文化の事業化を目指して1985年に青山にオープンした複合文化施設で、1980年代に発足したメセナの先駆けであり、建築家 槇文彦の代表作の1つとして位置づけられています。
そして2025年は、槇総合計画事務所設立60周年、SPIRAL開館40周年の記念すべき年となります。
このたびは、施設がオープンする前に見学会を行いますので、通常では見ることがきない上層階のフロアも解説付きでご見学いただけます。大変貴重なこの機会にぜひご参加ください。
実施日時
・2025年10月11日(土) 10:00-11:00【満席】
・2025年10月11日(土) 12:00-13:00【満席】・2025年10月12日(日) 10:00-11:00【満席】
・2025年10月12日(日) 12:00-13:00【満席】解説
大内田史郎(工学院大学教授・DOCOMOMO Japan理事)
定員
20名限定(各回)
料金
一般3,000円/DOCOMOMO会員 2,000円
The English on this site is automatically translated.