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作品を形にする過程において、作者が予期しなかった偶然のエラーに思わず美しさを見出す瞬間があります。完全な精緻さが存在するデジタルの世界と異なり、アナログにおいて形を物質に落とし込む過程で起きる様々なズレに着目し、人の意図しない偶発的な美しさを、3者それぞれが見つめ直します。
レザーバッグブランドke shi kiは、天然素材ゆえの革の質感の揺らぎに着目し、製品に使用されない部位の固有の美しさへの気づきを1点ものの作品に落とし込みます。「Plotter Drawing」の深地宏昌は、デジタルとフィジカルの境界に生じる「ひずみ」の美しさを捉え、ドローイングの「現象そのもの」を見るグラフィック作品群を展示いたします。ジュエリーブランドのadachiyukari.は、事と事の間を垣間見るようなオブジェや、制作の過程で取り残された形にアプローチを加えたジュエリーを制作いたします。
3組の作家・ブランドが生み出す表現を、この機会に是非ご覧ください。
開催概要
間隙(かんげき) 規則と偶発の間
会期
2021.10.11(mon) ー 10.19(tue) 11:00 ー 19:00
会場
Entrance(Spiral 1F)
深地宏昌
デザイナー、アーティスト。京都工芸繊維大学大学院卒。プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現を創り出す手法「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を軸に、物質的な強さと重さを有した独特なグラフィックを数多く展開している。
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