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SICF17 グランプリアーティスト展
江頭誠 『Rose Blanket Collection’ 16』
人々の共有する記憶を呼び起こす、花柄の毛布の作品
Index
photo:Kazue Kawase
スパイラルは、今年5月に開催したSICF17(第17回スパイラル・インディペンデント・クリエータ―ズ・フェスティバル)に於いて出展クリエーター100組の中からグランプリに輝いたアーティスト江頭誠による個展『Rose Blanket Collectionʼ16』を2016年11月16日(水)ー20日(日)にショウケース(スパイラル1F)にて開催します。
高度経済成長期、日本の一般家庭に広く普及したロココ調の花柄の毛布を用いた立体作品を制作する、江頭誠。SICF17では、出展ブースの空間を生かし、花柄の毛布で洋式トイレの個室を再現。人々が共有している典型的な日本の家庭風景の記憶を蘇らせ、日本が戦後長らく抱いてきた西洋文化へのコンプレックス や憧れなどを巧みに表現しました。アイデアと表現手法の合致、ユーモア溢れる作品そのものが高く評価され、グランプリ受賞に至りました。本展では、約10畳のガラス張りのショウケースを洋間に見立て、天井から床に至るまで、すべてのものをバラ模様の毛布で包んだ空間を出現させます。神棚、クリスマスツ リー、和ダンス、シャンデリアなど、和と洋が入り混じった空間に足を踏み入れる時、日本の一般的な家庭における原体験の記憶に想いを巡らすはずです。
開催概要
SICF17 グランプリアーティスト展
江頭誠 『Rose Blanket Collection’ 16』
会期
2016年11月16日(水)ー20日(日)11:00~20:00
会場
ショウケース(スパイラル1F)
入場料
無料
お問い合わせ
03-3498-1171(スパイラル代表)
主催
株式会社ワコールアートセンター
企画制作
スパイラル
SICF17 審査員コメント
岡本美津子 東京藝術大学大学院映像研究科 教授、NHK E テレ「2355・0655」プロデューサー
毛布をテキスタイルとして捉え直すことで、これまで全く意識下に無かった興味深い事柄や 、自己の記憶、ひいては日本の戦後の家庭風景や価値観までもが一気に蘇ってくる。毛布という日用品が “メディア “となり、見る人それぞれに物語が紡がれる、まさに人間賛歌とも言える作品である。
木村絵理子 横浜美術館 主任学芸員
SICF のブースサイズ(狭さ)を最大限に活かして公の場所に私的空間であるトイレの個性を出現させるというアイデアと、戦 後の日本で急速に一般化した毛布の柄(ロココ調の意図などが多く引用されたところに、戦後日本の西洋に対するコンプレックスなどを読み取ることができよう)に着目し、ソフトスカラプチャー(レリーフ)にするという手法が見事に合致した作品。
江頭 誠 / Makoto EGASHIRA
略歴
1986年 三重県四日市市生まれ
2011年 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
主な受賞歴
2015年 「第18回岡本太郎現代芸術賞展」特別賞受賞
2016年 「SICF17」グランプリ受賞
主な活動歴(グループ展)
2009年 「5D-five dimensions」TUNER GALLERY(東京)
2009年 「Art Program Ome 2009」青梅市街(東京)
2010年 「彫刻学科代表選抜展」多摩美術大学(東京)
2012年 「アトリエ展 オープンスペース」 アトリエ・シャワーパーティー(東京)
2013年 「アトリエ展 オープンスペース」 アトリエ・シャワーパーティー(東京)
2013年 「第13回かたち・ふれあい展」実践女子短期大学(東京)
2015年 「第18回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)
2016年 「SICF17」スパイラルホール(東京)
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