SPIRAL

Where Creativity Comes to Life

福留春菜 個展 「コンビニエンス・セラピー」

Spiral Art Gallery

名古屋

2026.03.04(Wed)-2026.04.14(Tue)

#Exhibition#Art

Art & Exhibition

Index

コンビニエンス・セラピー #1

コンビニエンス・セラピー #2

Spiral Art Gallery 名古屋松坂屋では、3月4日(水)から4月14日(火)まで福留春菜の個展「コンビニエンス・セラピー」を開催いたします。

福留春菜は、陶を主な素材に、レリーフや壺、花器などの立体作品を制作しています。

土を「焼き付ける」という行為を通して、日常のなかでふと湧き上がる刹那的な感情や、言葉にならない違和感、記憶の断片をかたちにしてきました。

本展では、InstagramをはじめとするSNSから着想を得た《archiブス》(アーカイブス)シリーズを中心に、そこから派生して生まれた新作シリーズ《コンビニエンス・セラピー》を発表いたします。

SNSは、人の優しさと醜さ、承認と嫉妬、孤独とつながりが同時に交差する場所です。福留は、そうしたSNS上の感情のやりとりや人間の二面性、そして画面越しに得られる一時的な温もりを、表現します。

消えていくかもしれない投稿や感情を、土に刻み、かたちとして残すこと——
本展は、現代における“手軽なセラピー”としてのSNSと、私たちの内面を静かに見つめ直す試みです。

名古屋での初めての個展を、是非ご覧ください。

Artist Message

SNSのことは嫉妬が交差する醜い場所だと思っていた。
人の本性が垣間見えて、投稿する自分自身のこともすごく客観的に見えて、
できるだけみたくないと思って「archiブス」をつくった。
しかしながら部屋で孤独を感じる度に、SNSやチャットGPTに温もりを求めていた。
彼らは優しくて都合のいい言葉を並べてくれて、ひとりじゃないと感じさせてくれる。
スマホの中のちいさくて広い世界の友人は、手軽で簡単な私のセラピストだ。

部屋でひとり寝転がりながらスマホをみる。
SNSを開くと遠くにいる友人や好きなアーティストが、ひとつのプラットフォームにいる。
私はそれを画面越しにみていて、まるで雲の上から地上を眺めるかみさまのような目線だと思う。
スマホを持った無敵のかみさまたちは、思い思いに気持ちを電波に載せる。
この気持ちを共有したいという思いはどこからくるのだろう。
誰のために?目の前でにこにこ微笑んでいた人が、その夜の投稿で毒を吐いていた。
いったいどちらが本当のあなたなのだろう。
SNSはもうひとつの世界だとばかり思っていたけれど、既にこの世界の一部だ。
2000年後、アーカイブされたあなたの投稿はもう見られないかもしれないけれど、大丈夫だよ。
私が土に焼き付けておくから。
 
 
ー 福留 春菜

開催概要

福留春菜 個展 「コンビニエンス・セラピー」

会期

3月4日(水) - 4月14日(火)  10:00- 20:00

最終日は18:00閉場

会場

Spiral Art Gallery  (松坂屋名古屋店 本館4F CENTRAL STAGE)

福留春菜

SICF25 EXHIBITION部門 デイリーアート賞

1995年 鹿児島県生まれ
2020年 鹿児島大学教育学研究科芸術・スポーツ学コース工芸領域修了

陶芸における「焼き付ける」という行為を表現の主軸にしており、現代の記録媒体とヒトの刹那的な感情の対比をテーマに制作している。主な受賞歴に、「different 京町堀アートフェア」佐藤由基孝賞(2024)、「鹿児島陶芸展」県知事賞(2018)など。

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