Winter Wonderland
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spiral art galleryでは、Winter Wonderland と題し、2024年12月18日(水) – 2025年1月21日(火)の期間、
お部屋に飾りやすい版画やストーリー性に富んだ小作品など、
ホリデーシーズンにおすすめのアートをご紹介いたします。
「もしかしたらこんな世界があるかもしれない」というテーマで制作を行う立体造形作家・ヤグチユイナ。
ハンドルを回すと動物や月などがクルクルと動く作品は、架空の物語の世界へといざなう魅力に溢れています。
また、鴻池朋子や三沢厚彦ら国際的に活躍するアーティストの動物をモチーフにした版画や、
見た人の心が温かくなるようなウィスット・ポンニミットの作品などをご紹介いたします。
とっておきのギフトとして、そして自分へのご褒美として。
華やかなこの季節、作品との心弾む出会いをお楽しみください。
開催概要
Winter Wonderland
【版画】
ウィスット・ポンニミット
1976年タイ生まれ。愛称はタム。シラパコーン大学デコラティブ・アート学部卒業。1998年マンガ家としてデビュー。2003年から3年半の日本滞在を経て、現在はタイ、バンコクを拠点に活動。絵本の出版、DVD制作、レストランの内装デザイン、漫画誌の連載、小説の装丁など、 映像や音楽、絵画、webなどさまざまな媒体で表現活動を続ける。2009年には、文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞を受賞。
小畑多丘
1980年埼玉県生まれ。2006年東京藝術大学美術学部彫刻学科卒業、08年同大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。「B-BOY(ブレイクダンサー)」をモチーフとした木彫作品で知られる。小学生のときにテレビでブレイクダンスをみてそのカッコよさに衝撃をうけたという。みずからもブレイクダンサーとして活躍し、身体の動きや人やモノの移動性に着目し、彫刻、ドローイング、写真、映像作品を制作している。
鴻池朋子
玩具、雑貨などのデザインを経て、アニメーション、絵本、絵画、彫刻、映像、歌、影絵、パフォーマンスなど、様々なメディアで作品を発表。旅を通じてサイトスペシフィックな作品を各地で展開し、芸術の根源的な問い直しを続けている。主な個展に、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール(2016年 群馬県立近代美術館/芸術選奨文部科学大臣賞)、2018年「Fur Story」リーズアーツ大学、2020年「ちゅうがえり」アーティゾン美術館(毎日芸術賞)、2022年「みる誕生」高松市美術館(2023年静岡県立美術館/紫綬褒章)2024 年「鴻池朋子展 メディシン・インフラ」⻘森県立美術館。2025年の主な展示予定「円空大賞展」岐阜県美術館、瀬戸内国際芸術祭2025。
小林孝亘
1960年東京都生まれ、愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業。1996年文化庁芸術家在外研修員としてタイ、バンコクに1年間滞在。その後1999年からバンコクと日本を行き来しながら制作を続ける。木漏れ日に包まれる風景、闇に浮かぶランプの灯り、眠る人やまくら、ベッドなど、静寂の中に佇む安らぎ、またそのものに出会った時に生まれる温かく満ち足りた感覚を描く。
奈良美智
1959年青森県に生まれる。1987年愛知県立芸術大学大学院修士課程修了。1988年渡独、国立デュッセルドルフ芸術アカデミー入学。修了後、ケルン在住を経て、2000年帰国。1990年代後半以降から世界各地のさまざまな場所で発表を続ける。見つめ返すような瞳の人物像が印象的な絵画、日々生み出されるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズなどの素材を使用した立体作品や小屋のインスタレーションでも知られる。
町田久美
1970年群馬県生まれ。多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業。日本画の素材・技法を用い、なだらかな黒い線を目でたどることによって見えてくる、巨視的なまでにおおらかな表面と、顕微鏡で見たような繊細に描かれた部分描写との対比が魅力的な町田の世界。 一息に筆で引かれたような線は、実は途方もない時間をかけて描画用の細筆で幾度もかさねた線の束が一本の線になっている。2006年には大原美術館(岡山)のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「ARKO」で滞在制作を行った。主な個展に「町田久美─日本画の線描」(高崎市タワー美術館、2008)など。
三沢厚彦
1961年京都府生まれの彫刻家。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。武蔵野美術大学特任教授。クマ、トラ、ネコなどの動物を楠から彫り、油絵具で彩色した「ANIMALS」シリーズを手がける。近年では、麒麟やキメラなど空想の動物など、大型の作品にも精力的に取り組んでいる。