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《Arrangement 56》
Acrylic on Wooden panel (2025)


《Arrangement 58》
Acrylic on Wooden panel (2025)
日々の暮らしにアートがもたらす、こころが沸き立つような体験。
生活に取り入れやすい「デイリーアート」を提案しているスパイラルは、
Kenta SENEKTの個展「Reframe a moment」をエントランスで開催いたします。
日々目にする色、形、配置、光、素材 。
それらは、豊かさを支える感覚的な要素ですが、
モノと情報が溢れる現代の中で、見過ごされることも少なくありません。
本展では、長年取り組んできた抽象的な絵画表現をベースに、 シェイプドパネルや造形へと展開した作品を展示いたします。
作品の背景には、ストリートアートや壁画制作の経験があります。
建物や街並みに意識を向ける中で見えてくる、壁の質感、建築のディテール、
見慣れたものの中にあるほんのわずかな“ズレ”や“間”。
それらが、私たちの感覚をやさしく揺らし、新たな視点を生み出します。
平面表現にとどまらず、立体や空間へと拡張したKenta SENEKTの新作を、是非ご覧ください。
——–
少しのズレ、
わずかな間(ま)、
何かが置き換わるとき、
見慣れた時間が少し歪んでくる。
自分は、日常生活の中にある視点の変化に関心があります。
見慣れたものの配置が少し変わるだけで、景色や気持ちは揺らぎ、ときに新しい思考や感覚を呼び起こされます。
画面の中に配置されたかたちや色は、
ただ視覚に訴えるだけではなく、それぞれがそっと関係を結びはじめるように思います。
少しの違和や間が、暮らしの中に静かな余白を生み出し、
自身の「選び」「並べ」「見つめ直す」感覚を呼び覚ます。
今回の展示は、作品そのものを通じて、
見る人の身体や時間、空間とのあいだに
新しい接点をつくろうとする試みです。
A slight shift, or a small pause,
when something moves out of place, time can start to feel a little different.
I’m interested in how small changes in everyday life can affect how we see things.
Even just moving a familiar object can change the mood of a space,
and sometimes bring up unexpected thoughts or feelings.
The shapes and colors in the work don’t just sit there for the eye to enjoy,
they start to connect with each other in quiet ways.
Small mismatches or gentle breaks can create a calm space within the ordinary,
and invite us to notice what it means to choose, arrange, or look again.
This exhibition is a way to open up new moments of connection,
between the viewer, the work, and the space around them.
– Kenta SENEKT
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開催概要
Reframe a moment
Kenta SENEKT
会期
2025.5.29 (thu) - 6.4 (wed) 11:00 - 19:00
会場
Entrance(Spiral 1F)


Kenta SENEKT
京都生まれ。2007 年、即興表現の一つであるライブ・ペイントを中心に制作活動を開始。
徐々に内的要素を併せ持った壁画やタブローへとメディアを移行させ、
近年はインスタレーションや立体といった表現領域まで幅を拡張させている。
友情の親密性や、分離した思い出、それらを繋ぎとめるようなスナップ写真など、
日々の心情や出来事を混ぜ合わせ、支持体に反映させている。
2013〜2017 年メルボルン、2018 年ベルリンなど、海外での活動期間を経て、現在は大阪を拠点に活動している。