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CREATOR’S INTERVIEW – YAGA –
作り手の想いを綴るCREATOR’S INTERVIEW。
現在ガラスアクセサリー作家として活動されているYAGAさん。
元々はガラス専門ではなく、グラフィックや映像制作など様々なクリエイティブに携わってきた経験をお持ちだそうです。
現在のアクセサリー制作に至る背景や展開しているアイテムへの思いなどをうかがいました。
カルチャーに刺激を受けた10代
YAGA:10代の頃から、とにかく音楽やグラフィックなどに興味があって。当時は90年代の初頭ごろ、新しい文化が次々と生まれていた時期でした。私は大阪の都心で育って、すぐに刺激に触れられる環境だったので、おのずとカルチャーや音楽などに影響を受けました。
高校生の頃、グラフィックに興味を持って、親にねだってMacintoshを買ってもらいました。当時のMacなんて、ドットの世界でしたが、それがまたかっこいい !独学でグラフィックソフトの勉強を始めて、「モーショングラフィックデザイナーになりたい」という野望を持っていました。
その後、映像をつくる仕事にも憧れるようになりました。短大を出た後は、実際に映像の制作会社にも勤めていた時期もあります。
— 当時はどのような音楽を聴かれていたんですか?
YAGA:好きなジャンルとしてはニュー・ウェーヴ。アーティストとしては当時流行っていたMassive attack*が大好きでしたね。それに限らず、音楽は幅広く全体的に聴いていて。ジャンルを問わず、まずは触れてみることを大切にしていました。
*Massive attack・・・、イギリス・ブリストル出身の音楽ユニット。トリップホップの先駆者として知られる。
— 幅広くカルチャーに触れていたんですね。
YAGA:そうですね。その頃は特に新しいカルチャーが生まれていた時代だったように思うので、自然と惹きつけられていたのだと思います。
その頃から、何事もまず自分で調べて行動するようになりました。「学校へ行く」という概念が希薄で、基礎をすっ飛ばして実践から始めてしまうタイプだったんです。でもその経験の積み重ねが、今につながっているのだと思います。そこから海外旅行にもよく行ったりしていて、若い頃は旅からも多くの刺激をもらいました。
ガラスとの出会い
— ご自身がガラスアクセサリーをつくるきっかけになったのは何だったんでしょうか。
YAGA:10年間ほど様々な素材を扱ってきましたが、最終的に行き着いたのがガラスでした。きっかけは、「水が入ったアクセサリーをどうしてもつくりたい!」と思ったことですね。
自分自身でガラスを扱うようになるとは思ってもみなかったんですけど。当初は外注する予定だったところ、依頼していた作家さんがご自身の作家活動に集中されることになり、継続が難しくなってしまって。その方に少し習っていたので、不安ながらも自分で始めることにしたんです。
でも振り返れば、コロナ禍の3年間があったから良かったんですよ。街も止まり、仕事も少なくなった時期を絶好のタイミングだと捉えて、3年間毎日練習を重ねました。その結果、職人さんに依頼していたことが自分でもできるようになりましたね!
「古き良きもの」を現代の空気感で表現する
— 「OLD&NEW」というテーマで制作テーマに関しても教えてください。
YAGA:70 – 80年代の要素を現代的なアレンジで表現したいと思ったのがきっかけですね。イメージは「映画に出てくるような主人公」。
当時の女の子たちが着けていた、大きなゆれるイヤリングのような景気の良さ、過剰なくらいキラキラしたポップな要素が大好きだったので、それを落とし込みたくて。私のベースにある精神は、ニューウェーブだったんだと思います。c
単にデザインが好きというだけでなく、あの時代のポジティブな空気感を落とし込みたい。着けるだけでその頃の気分に浸れるような。
— 気分が上がりますよね!
YAGA:そうなんです。きっとポジティブなエッセンスが詰まっているからこそ、惹かれているんだと思います。このうねうねとしたフォルムのピアスは一緒に制作をしていた姉のミノリが考えたものです。テーマはファミコン笑。
— 現代にあっても古いと思わせないデザインですね。
YAGA:ありがとうございます。時代を意識しすぎないようにしているからかもしれないですね。
「古いもの」を再現したいというより、自分がいいと思うものをつくっているだけで、結果的にそう見えるなら、うれしいです。
身につける人を引き立たせるようなデザインを
— 制作されている中で、変化はありますか?
YAGA:以前はアクセサリーが主役で、「ピアスからコーディネートを決める」ような強いアイテムをつくっていました。でも最近は、主張するよりなじむイメージを大切にしています。
— アクセサリーが主役ではなく、その人を引き立たせるような?
YAGA:はい。私のアクセサリーが目立つのではなく、その人が美しく見えるようなアクセサリーをつくりたいと思っています。まだまだ模索中ではありますが、最近はそんな変化がありますね。
— YAGAさんが、日々の生活の中でインスピレーションを得ているものがあれば教えてください。
YAGA:いざ聞かれると、意外と言葉にならなくて。特定の何かというより、日々見るものが全部じわじわと積み重なっていく感じなんです。
強いて言えば植物や、誰かの展示や好きなアーティストのライブなど、意識的に触れることは多いですが、日常のどこかに必ずある気がしています。
YAGA:今、15周年でノベルティとして、植物モチーフのトートバッグをデザインしていまして。
普段から自分に言い聞かせている、「CONSISTENCY IS KEY」(継続は力なり)というメッセージを添えました。また、見たもの、経験したものすべてが必ず自分をつくっていく。だからこそ見るものってすごく大事だなって。生活の中のちょっとしたことでも、エッセンスになっていると思いますね。
— 今回の展示の見どころを教えてください。
YAGA:まだ制作段階ですが、この「ツイストシリーズ」です。ストーリー性よりも、ただただ美しいものを追求したかたち。ガラスの存在感、ガラスの可能性をより引き出すことに焦点を当てています。
これまで好奇心のままに触れてきたあらゆるものがすべて凝縮されて、今のガラスに落とし込まれているのかなと思いますね。
今は、そんな素材の追求をたのしんでいます。
ツイストシリーズイメージ
PRIZM
YAGA / AOKI YURI Pop-Up Shop
3/25(水)から3/31(火)までショウケースではYAGA、AOKI YURI による二人展、「PRISM」を開催いたします。
春の訪れ、やわらかな光の中で煌めく季節。
昨年に引き続き、2度目の開催となる本イベント。
この特別な一週間で、新しい季節のための装いをご提案いたします。
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