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Ascending Art Annual Vol.1 すがたかたち

−「らしさ」とわたしの想像力−
2017.9.12—24

スパイラルは、新しいグループ展シリーズ「Ascending Art Annual」をスタートします。
本シリーズでは、スパイラルの建築空間が持つ「螺旋状に上昇していくイメージ=ascending」を体現する、今後の活躍が期待される若手女性アーティストを中心に、紹介・発信していきます。

初回のテーマは「すがたかたち−『らしさ』とわたしの想像力−」。
見知らぬものに出会った時、私たちはどのように反応するでしょうか?
何で出来ていて、どのように動き、どこから来たものなのか。
見た目から様々な情報を判断し、全容を把握していく一方で、
私たちは外見や定形の「らしさ」にとらわれて、背景にある事象や本質に思いを巡らせず、
先入観に基づいて判断を下すこともあります。

本展で紹介する作品は、どこか私たちが見知った姿や形を持ちますが、
それでいて、どこでも見たことの無いような動きや個性を持ち合わせています。
ニュルリと伸びた体のような彫刻、円や四角など身近な図形に与えられた意表を突く動き、
民族の持つビジュアルアイデンティティを考えさせる写真など、5名のアーティストが自らの頭と心で考えた、それぞれの「すがたかたち」。
自由に想像を膨らませることから始まる、未知なるものとのコミュニケーション。
是非会場に足を運んでご体感ください。

青木千絵 Chie Aoki
1981年岐阜県生まれ。2010年、金沢美術工芸大学大学院博士課程を修了。学長賞受賞。大学で漆に出会い、漆の持つ深い艶から創造を掻き立てられ、人間の存在を重ね合わせた作品制作を始める。人体と抽象形態が融合した独特のフォルムを追及している。主な展覧会に、「URUSHI BODY Aoki Chie」(2011,INAX ギャラリー2)、「ヒトのカタチ、彫刻」(2014,静岡市美術館) 、「美術の中のかたちー手で見る造形 青木千絵展 漆黒の身体」(2017,兵庫県立美術館)。現在、同大学助教。http://chieaoki.blogspot.jp

荒牧悠 Haruka Aramaki
1988年生まれ。慶應義塾大学政策メディア研究科修了。人の無意識的な判断を露にする試みを、オブジェクトの制作を通して行なっている。2013年、学生CGコンテスト評価員(谷口暁彦)賞受賞、主な展覧会に、個展「ビ&een」展(2014,No.12gallery)、「Research Portrait 01チタン/3Dプリンティング」展(2014,東京大学生産技術研究所)、「単位展」(2015,21_21 DESIGN SIGHT)、「デザインの解剖展」(2017,21_21 DESIGN SIGHT)など。http://harukaaramaki.tumblr.com

入江早耶 Saya Irie
1983年岡山県生まれ。広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。消しゴムで消した二次元の対象をその消しカスを用い、立体的に作り上げる「ダストシリーズ」で注目を浴びる。2010年、第13回岡本太郎現代芸術賞に入選、2012年、第6回shiseido art egg賞を受賞する。主な個展に「第六回 資生堂アートエッグ “デイリーハピネス” 」(2012,資生堂ギャラリー)、主なグループ展に「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014」(2014,六甲山)、「瀬戸内国際芸術祭 2016」(2016,小豆島)。http://iriesaya.com

金サジ Sajik Kim
1981年京都府生まれ。関西を中心に写真家として活動している。自身のルーツや記憶を神話的世界へと転化させ、西洋の肖像画や宗教画を思わせる写真作品シリーズ「物語」が、第39回公募キヤノン写真新世紀2016にてグランプリを受賞する。主な展覧会に、「釡山ビエンナーレ 特別展 アジアンキュレトリアル展」(2014,釜山)、「個展STORY」(2016,アートスペース虹)。http://kimsajik.com

西條茜 Akane Saijo
1989年兵庫県生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。鉱物学、歴史学、考古学的な視点からのリサーチやフィールドワークをベースに、主に陶芸を技法として用い、物質が持つ時間に対する概念を問う。2014年、月のアート審査員優秀賞を受賞、2016年「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016」にて彫刻の森美術館賞を受賞する。主な展覧会に、「Kyoto Art for Tomorrow−京都府新鋭選抜展2017−」(京都)など。
https://akane-saijo.jimdo.com

展示作品撮影 : 麥生田兵吾

■ 関連企画
◆ワークショッププログラム◆ すがたをさがし、かたちをつくる、 世界でひとつのフォントをつくろう!
私たちの身の回りにある造形物や道具、植物に潜む隠れた文字も見つけ出し、自分だけのオリジナルフォントをつくるワークショップです。本展のフライヤーを手掛けた、デザイナーの金澤繭子さんが、参加者の撮影画像から加工・編集してフォントを作成、初めての方でも気軽にご参加いただけます。

日時:9月23日(土) 14:00-16:00
講師:金澤繭子
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
参加費:無料
◆特別トークプログラム◆ 荒牧悠×山中俊治 「研究室からはじまった未来」
本展出展作家の荒牧悠氏と、学生時代の恩師であられる山中俊治氏とのトークを開催します。
過去作品から今回の出展作品まで荒牧氏の活動を紹介すると共に、
現在の飛躍につながる学生時代の萌芽・制作の姿勢や、
これから世界で活躍していくにあたって重要なことなどを
アーティスト/クリエイターとしても大先輩である山中先生との対話から導き出していきます。

日時 : 2017年9月24日(日)16:30-17:30
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
登壇者:荒牧悠(本展出展作家)、山中俊治(デザインエンジニア/東京大学大学院情報学環教授)
司会:加藤育子(スパイラル ギャラリー担当チーフ/キュレーター)
入場無料、予約不要。参加ご希望の方は直接会場にお越しください。先着順に椅子席ご案内します。
山中俊治 Shunji Yamanaka
デザインエンジニア/東京大学大学院情報学環教授。1982年東京大学工学部卒業後、日産自動車を経て,1987年フリーのデザイナーと して独立。1994年リーディング・エッジ・デザインを設立。2008~12年慶應義塾大学教授、2013年より東京大学教授。デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品をデザインする一方、技術者としてロボティクスや通信技術に関わる。大学では義 足や感覚に訴えるロボットなど、人とものの新しい関係を研究している。2004年毎日デザイン賞受賞、ドイツIF Good Design Award、グッドデザイン賞受賞多数。2010年「Tagtype Garage Kit」がニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定。

◆開催概要◆

Ascending Art Annual Vol.1「すがたかたち −『らしさ』とわたしの想像力 −」

会期 : 2017 年9 月12日(火)— 24日(日) 11:00—20:00 会期中無休
会場 : スパイラルガーデン(スパイラル1F)
    東京都港区南青山 5-6-23
    東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3 出口すぐ
お問い合わせ : 03-3498-1171(スパイラル代表)
    www.spiral.co,jp
入場無料
主催 : 株式会社ワコールアートセンター
企画制作 : スパイラル
協力 : ワコールスタディホール京都


本展は2017年9月12日(火)~24日(日)まで、東京展をスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催し、その後、京都(ワコールスタディホール京都 ギャラリー)に巡回します。

【京都展】
会期 : 2017 年10 月20日(金)— 11月11日(土)
    火曜〜金曜 10:00—20:00  土曜10:00—17:30 日曜・月曜・祝日 休み
会場 : ワコールスタディホール京都 ギャラリー
    京都府京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1・2階
    京都駅八条口より徒歩7分
お問い合わせ : 075-556-0236 火曜〜金曜 9:30—17:00(年末年始・祝日をのぞく)
    www.wacoal.jp/studyhall
入場無料
主催 : ワコールスタディホール京都
企画協力 : スパイラル/株式会社ワコールアートセンター

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