スパイラルは、新しいグループ展シリーズ「Ascending Art Annual」をスタートします。
本シリーズでは、スパイラルの建築空間が持つ「螺旋状に上昇していくイメージ=ascending」を体現する、今後の活躍が期待される若手女性アーティストを中心に、紹介・発信していきます。
初回のテーマは「すがたかたち−『らしさ』とわたしの想像力−」。
見知らぬものに出会った時、私たちはどのように反応するでしょうか?
何で出来ていて、どのように動き、どこから来たものなのか。
見た目から様々な情報を判断し、全容を把握していく一方で、
私たちは外見や定形の「らしさ」にとらわれて、背景にある事象や本質に思いを巡らせず、
先入観に基づいて判断を下すこともあります。
本展で紹介する作品は、どこか私たちが見知った姿や形を持ちますが、
それでいて、どこでも見たことの無いような動きや個性を持ち合わせています。
ニュルリと伸びた体のような彫刻、円や四角など身近な図形に与えられた意表を突く動き、
民族の持つビジュアルアイデンティティを考えさせる写真など、5名のアーティストが自らの頭と心で考えた、それぞれの「すがたかたち」。
自由に想像を膨らませることから始まる、未知なるものとのコミュニケーション。
是非会場に足を運んでご体感ください。
青木千絵 Chie Aoki
1981年岐阜県生まれ。2010年、金沢美術工芸大学大学院博士課程を修了。学長賞受賞。大学で漆に出会い、漆の持つ深い艶から創造を掻き立てられ、人間の存在を重ね合わせた作品制作を始める。人体と抽象形態が融合した独特のフォルムを追及している。主な展覧会に、「URUSHI BODY Aoki Chie」(2011,INAX ギャラリー2)、「ヒトのカタチ、彫刻」(2014,静岡市美術館) 、「美術の中のかたちー手で見る造形 青木千絵展 漆黒の身体」(2017,兵庫県立美術館)。現在、同大学助教。http://chieaoki.blogspot.jp
荒牧悠 Haruka Aramaki
1988年生まれ。慶應義塾大学政策メディア研究科修了。人の無意識的な判断を露にする試みを、オブジェクトの制作を通して行なっている。2013年、学生CGコンテスト評価員(谷口暁彦)賞受賞、主な展覧会に、個展「ビ&een」展(2014,No.12gallery)、「Research Portrait 01チタン/3Dプリンティング」展(2014,東京大学生産技術研究所)、「単位展」(2015,21_21 DESIGN SIGHT)、「デザインの解剖展」(2017,21_21 DESIGN SIGHT)など。http://harukaaramaki.tumblr.com
入江早耶 Saya Irie
1983年岡山県生まれ。広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。消しゴムで消した二次元の対象をその消しカスを用い、立体的に作り上げる「ダストシリーズ」で注目を浴びる。2010年、第13回岡本太郎現代芸術賞に入選、2012年、第6回shiseido art egg賞を受賞する。主な個展に「第六回 資生堂アートエッグ “デイリーハピネス” 」(2012,資生堂ギャラリー)、主なグループ展に「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014」(2014,六甲山)、「瀬戸内国際芸術祭 2016」(2016,小豆島)。http://iriesaya.com
金サジ Sajik Kim
1981年京都府生まれ。関西を中心に写真家として活動している。自身のルーツや記憶を神話的世界へと転化させ、西洋の肖像画や宗教画を思わせる写真作品シリーズ「物語」が、第39回公募キヤノン写真新世紀2016にてグランプリを受賞する。主な展覧会に、「釡山ビエンナーレ 特別展 アジアンキュレトリアル展」(2014,釜山)、「個展STORY」(2016,アートスペース虹)。http://kimsajik.com
西條茜 Akane Saijo
1989年兵庫県生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。鉱物学、歴史学、考古学的な視点からのリサーチやフィールドワークをベースに、主に陶芸を技法として用い、物質が持つ時間に対する概念を問う。2014年、月のアート審査員優秀賞を受賞、2016年「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016」にて彫刻の森美術館賞を受賞する。主な展覧会に、「Kyoto Art for Tomorrow−京都府新鋭選抜展2017−」(京都)など。
https://akane-saijo.jimdo.com
展示作品撮影 : 麥生田兵吾
◆開催概要◆
Ascending Art Annual Vol.1「すがたかたち −『らしさ』とわたしの想像力 −」
会期 : 2017 年9 月12日(火)— 24日(日) 11:00—20:00 会期中無休
会場 : スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山 5-6-23
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3 出口すぐ
お問い合わせ : 03-3498-1171(スパイラル代表)
www.spiral.co,jp
入場無料
主催 : 株式会社ワコールアートセンター
企画制作 : スパイラル
協力 : ワコールスタディホール京都
本展は2017年9月12日(火)~24日(日)まで、東京展をスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催し、その後、京都(ワコールスタディホール京都 ギャラリー)に巡回します。
【京都展】
会期 : 2017 年10 月20日(金)— 11月11日(土)
火曜〜金曜 10:00—20:00 土曜10:00—17:30 日曜・月曜・祝日 休み
会場 : ワコールスタディホール京都 ギャラリー
京都府京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1・2階
京都駅八条口より徒歩7分
お問い合わせ : 075-556-0236 火曜〜金曜 9:30—17:00(年末年始・祝日をのぞく)
www.wacoal.jp/studyhall
入場無料
主催 : ワコールスタディホール京都
企画協力 : スパイラル/株式会社ワコールアートセンター